2018年09月01日
●琉球 美の宝庫@サントリー美術館
サントリー美術館で開催中の「琉球 美の宝庫」を観ました。
第3章 琉球王家尚家の美
《国宝 王冠(付簪)》。黒い独特の形状に金糸を巡らせ、7種の宝石を並べる。文字通りの、琉球国王尚家の至宝。よく貸してもらえたものだと感嘆。
第4章 琉球漆芸の輝き
黒漆雲竜螺鈿大盆。大きい!中国への献上品はサイズも破格。
エピローグ:琉球王国の記憶
琉球芸術調査記録(鎌倉ノート) 鎌倉芳太郎。失われた琉球の美の貴重な記録。
残された美を辿ることで、失われた美の大きさが浮かび上がるような展示でした。
●Power of Ceramics: Modernism in Finnish Applied Arts@Megro Museum of Arts, Tokyo
Power of Ceramics: Modernism in Finnish Applied Arts@Megro Museum of Arts, Tokyo.
目黒区美術館で開催中の「フィンランド陶芸―芸術家たちのユートピア」を観ました。
Michael Schilkin's animals, super simplified but the nature captured volume composition, are very humorous and cute.
ミハエル・シルキンの、超単純化しつつも本質を捉えたボリューム構成による動物たちがとてもユーモラスかつ可愛かったです。ヒョウタンのようなネコ、ルンバのような円環に頭をうずめるキツネ、二つの立方体に還元されるフクロウ。
作家主導の発展を遂げたフィンランドの近代陶芸史を、作家紹介+作品展示のセット構成で見せる展示は、とてもロマンティックで見やすい。
5章プロダクト・デザインは、コンパクトな会場になんとか押し込んだ感じ。1階のガランとしたホール部を使って、大衆化して現代へと続くフィナーレに相応しい広がりがあると良かったかも。