2017年06月30日

●2017年6月の鑑賞記録

 6/4
 大エルミタージュ美術館展@森アーツセンターギャラリー
 ヨーロッパ各国を巡るように展示を巡り、オールドマスターに触れる。展示後半はやや手狭。印象に残るのは、美しいマリア様、可愛いマリア様、子供マリア様。展示が平坦なのか、自分の観方が片寄っているのか。ちょっと気になりました。

 マーベル展@東京シティビュー
 今や年中ヒーロー団体戦をやっているイメージの、マーベル。その系譜を解説しつつ、今後の展開をプロモーション。派手で大味な展望台スペースと内容がマッチしてていい感じ。NYを背景にしたスパイダーマンのPR映像が意外と良くて、そこが人気の秘密?とか思った。

 6/6
 熱田神宮
 見事なまでに鬱蒼とした緑。
 宮きしめん、いただきます。

 6/9
 呉市海事歴史博物館
 通称「大和ミュージアム」。1/10で再現された戦艦「大和」を中心に、ゼロ戦、潜水艦等の実物展示と、充実した歴史パネル展示が並ぶ。映画「この世界の片隅に」を観て、その舞台に興味が湧いたので訪問。各国がブロック経済化を強める背景解説が現在と重なる。

 海上自衛隊呉資料館
 潜水艦を丸ごと陸に上げた突飛な外観、通称「てつのくじら館」。潜水艦の狭さ、海中を航行する危険さが良く分かった。

 6/9-10
 有馬温泉
 有頂天家族2を観て、そうだ、有馬温泉に行こうと思い立ちました。
 岩盤深くのひび割れから湧き出る泉源を中心に、度重なる天災、人災による荒廃から復活してきた有馬温泉。温泉って面白い。

 6/18
レオナルド・ダ・ヴィンチ×ミケランジェロ展@三菱一号館美術館
 イタリアルネサンス二大巨匠の名品素描を鑑賞する夢の企画展。冒頭の《〈レダと白鳥〉の頭部のための習作》、《少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作》が並ぶ様は、まさに「神のごとし」。その大きさにもビックリ。
 素描の性格上、作品は小品が主で、全70点と数も多くはないけれども、本物に触れる喜びは何物にも変えられない。彫刻を造るようにの描くミケランジェロと、彫刻に見えるように描くダ・ヴィンチの違いがよく分かる。
 終盤の《月桂樹の冠をかぶった男性の横顔》で再びグッと熱量が増し、《十字架を持つキリスト》でエンディングを飾るはずであったろう構成は、最終作の未着というハプニングだけれども、そこも含めて、イタリアらしい展示。

Posted by mizdesign at 23:49 | Comments [0] | Trackbacks [0]