2017年05月02日
●法隆寺西院、東院、大宝蔵院、中宮寺
奈良で一泊した翌朝。こちらで「国宝救世観音菩薩立像 特別公開」期間中であることを知り、法隆寺へ向かいます。
西院金堂、五重塔。20年ぶりくらいに金堂の中を観て、その保存状態の良さにビックリ。今回はパピリオⅡ持参なので、細部までくっきり。奈良博の金堂展でも観ているけれど、やはり元の場所で観るほうが断然いい。壁画が焼けたのは本当に残念。
ノコギリのない時代に、大木を割って、斫って、削って材を揃え、建てた。その建物が今も建っているのは、もう奇跡としか言いようがありません。確かに、木肌が小さく波打ってる気がします。
先日、竹中大工道具館で学んだ知識を基に眺めると、金堂と五重塔の素晴らしさに改めて感動。
東院夢殿。救世観音像を初めて観ました。聖徳太子の等身と伝わるその姿は、金色の姿に、髭を生やしたおじさん顔。長らく秘仏として観ること叶わなかった時代を経て、こうして観られてとても嬉しいです。
大宝蔵院。あまりに多くの飛鳥、奈良時代の金銅仏、塑像仏、木造仏、様々な工芸品(それもとても状態のいいモノ)が並ぶので、現世と過去のバランスがなんかおかしい。百済観音の細身のプロポーションは確かに魅力的だけれども、それ以上に時間が捻じ曲がったような雰囲気にビックリしました。
中宮寺本堂。菩薩半跏像。当初は彩色され、装身具があったとは知りませんでした。黒塗りの仏様だと思っていました。天寿国曼荼羅繍帳。オリジナルの絹糸の寿命が尽きかけているという解説に、経た時間の長さを思います。
思った以上に長居をしてしまいました。次は京都へ向かいます。時代は飛鳥から桃山へ。
Posted by mizdesign at 2017年05月02日 22:39
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