2016年09月30日
●2016年9月の鑑賞記録
9/2-3
あいちトリエンナーレ2016@名古屋会場
愛知芸術文化センター
展示をくぐり、白い回廊を経て、たどり着く。息をのむほど美しい。
名古屋市美術館
木陰でポケモンGo!、広場でダンスパフォーマンスの練習。様々なアクティビティが交錯する白川公園。その一角で現代アートの祭典"虹のキャラバン"を観る。暑いけど気持ち良い。
旧明治屋栄ビル
インスタレーションと映像展示と取り壊し前の古いビル。妙に落ち着いて長居。
中央広小路ビル
気持ち良さそ〜。
長者町会場
前回に比べて会場数が大幅に減った印象。活性化が進んで空きビルがなくなった?会場内の景色と、窓から見える街の景色との対比が魅力。
損保ジャパン
本展の顔とも云うべき大巻伸嗣のもう1つの展示。暗闇の中の光のうねり?よく分からなかった。
とても美しい部分がある一方で、ただ主張を言ってるだけでアート?と思えるもの、ローカルな活動報告等が混ざりあう。「虹のキャラヴァン」とは上手いテーマ設定。ただ、全体の印象はやや散漫。残り2会場に愛知独特の濃厚性を期待。
会場巡りをしている年齢層。過半数がおじさん。次いで若者のカップル。そして女性の印象。2010のときは圧倒的に若者が多いと感じたので、意外な感じ。アート巡りはおじさんの趣味として定着したのかな?
9/10
◎鈴木其一展@サントリー美術館
4階は師、兄弟子の作品から、其一様式、弟子たちの作品。3階に降りて、其一作品がずらりと並ぶ。外周から紹介して、写実的でありながら幻想的な其一ワールドを満喫。恒例の展示替えリストを眺めつつ再訪を期します。経歴に不明点が多いのも意外。
9/18
〇君の名は。
冒頭の彗星、男女の入れ替わり劇、田舎と都会それぞれの美しさ。映像美とスケール大きなラブストーリーの名手、新海監督が描く、すれ違いを繰り返す古典系な出会い劇。クライマックスシーンの迫力、途中から涙が止まらないせつなさ。感涙しました。
9/19
松島瑞巌寺と伊達政宗@三井記念美術館
展示室1から2へと続く宝石箱のような島型展示では、伊達政宗の見事な書と歌の才に驚き、展示室4では33年に一度しか開帳されない秘仏五大明王像をありがたく鑑賞。盛り沢山な二本立て仙台名品展を、特徴ある箱で観る楽しみ。
〇平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち@東京国立博物館 本館 特別5室
高天井かつ2階バルコニーが裳階に見える、方形に近い平面の特別5室。重文仏19体にぐるりと囲まれ、その中心に十一面観音菩薩坐像が鎮座する様は、荘厳そのもの。何度となく場内を回り、入口に戻っては像を見上げる。その背面上方に映る甲賀の景色も効果的。
9/25
クリスチャン・ボルタンスキー@東京都庭園美術館
アールデコ装飾の調度品を観ながらに亡霊の声を聴き、麦わらの匂いに包まれて遥か彼方の風鈴の音を聴く。豊島で聴いた心臓音と、作家インタビューが合わさって、さらに時空間が広がる。目に見える情報を遥かに凌ぐ体験をする。
宇宙と芸術展@森美術館
曼荼羅、かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ。時間と視点を手掛かりに、宇宙を芸術から捉える、森美らしいチャレンジングな企画展。博覧会としては2014年の宇宙博@幕張メッセがあるので、展覧会として何が見られれるか?と楽しみに出かけたけれど、やや散漫な感じ。
ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち@国立新美術館
素晴らしい企画展が続く、日伊国交樹立150周年記念の一環。ティツィアーノ「聖母子」を観た後、空間をたっぷりとって現れる、「受胎告知」の神々しさが何より素晴らしい。作品数は少なめで、展覧会としてのボリュームは今一つ。
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