2016年03月31日
●2016年3月の鑑賞記録
3/5
村上隆の五百羅漢図展@森美術館
最終日前日に再訪。大画面を埋め尽くす驚くほどの密度と、磨き込まれた表層を再見。入場50分待ちの人出とひっきりないシャッター音が、展覧会というよりも観光地の賑わい。蕭白リスペクトの獅子がかわいい。
3/6
カラヴァッジョ展@国立西洋美術館
真筆11点を交えた全51点を、7つのテーマに分けて構成。冒頭の若い女占い師に騙されるボンボン、トカゲに噛まれて涙目の少年、ワイングラスを差し出す艶やかなバッカス。どれも現代的で魅力的。
各章の冒頭にカラバッジョ、続いて継承者たちの作品。割合は1:4。おっさんが画面を占める割合が高いので、合間に天使や女性主題の絵を挟んで中和する感じ。同じトーンの作品が続くので、構成はやや単調。どうルネッサンスを超えたのかがわからない。
間に挿入されるカラバッジョに関する取り調べの記録が、何より雄弁に彼の人となり、当時の空気を伝える。美化された天才像の創出を目指す展示とは一線を画す、人間臭くリアルな造形。モデルも若い人が多く、とても現代的なセンスが感じられる展示。必見。
ピクサー展@東京都現代美術館
コンセプトボード、模型、ストーリーボード等の手作業でビジュアルを確認しつつ、ストーリーを練り込んでいく過程。初期のショートフィルムと、ストーリーボードの世界を旅する特別映像。ワクワク感満載で大入り。
3/20
宮川香山展@サントリー美術館
冒頭に見所4点、前半に高浮彫陶器をたっぷり見せて、後半は釉下彩磁器の世界。過剰なまでの高浮彫表現への執着と、ガラス質の色彩美が好コントラスト。初代香山の極めた2つの世界を堪能。
3/21
「日本美術全集」講演会@丸ビル
全集完結を記念して、辻先生と山下先生が対談。特に両先生の見解が分かれるところがライブならでは。伝「源頼朝像」の製作時期、船木本「洛中洛外図」の又兵衛、光琳「紅白梅図屏風」の not 金箔。そして衝撃の「檜図屏風」〇〇発言!楽しかったです。
3/26
かざりー信仰と祭りのエネルギー@MIHO MUSEUM
辻館長退任記念展は辻美術史のキーワード「かざり」。仏教伝来、大仏造立、密教、荘厳、そして動物たち。細工の美しさ、込められた想いに目が届く構成が観て楽しい。
近江神宮
「ちはやふる」に感化されて訪問。
3/26
鉄道博物館@大宮
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