2015年01月03日
●リー・ミンウェイとその関係展@森美術館
森美術館で開催中の「リー・ミンウェイとその関係展」を観ました。1/4までの開催なので、ギリギリの滑り込み鑑賞。また、本展終了後にリニューアル工事のためしばらく閉館になる森美術館へも、滑り込み。
「プロジェクト・繕う(つくろう)」。観客から預かった衣服を、ホストトが繕い、壁に掛けられた色とりどりの糸と結び付けて展示。壁面のデザインも美しい。当日はホストとしてアーティストが在席し、観客とにこやかに対話しながら繕っていました。その柔らかな物腰と健やかな印象を受ける空間構成から、対話型アートを実践するアーティストの資質を感じました。
「布の追想」。公募で集められた思い出の品を収めた箱を、紐を解き、蓋を開けて観る。思い出を読む。そして再び蓋を閉じて、紐を結ぶ。とてもパーソナルな思い出を共有する儀式。
「ひろがる花園」。花を一本持ち帰り、来た道とは違う道から帰って、見知らぬ人に花を贈る。ハードル高いなーと思って見送ってしまいました。
「砂のゲルニカ」。砂に描いたゲルニカを観客参加で崩した後の状態。仮設の照明が舞台装置として効果的に見える。
展示を観るだけでは作品の半分も体験したことにならないくらいに、「観客参加型」という考えが徹底された展示でした。自分と他人との関係性をとても丁寧に作り上げていて、こんなアート、展示もあるのだなと感銘を受けました。
Posted by mizdesign at 2015年01月03日 23:28
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