2014年12月29日
●12月の鑑賞記録
12/5
日本国宝展@東京国立博物館平成館
国宝土偶勢揃いの豊穣な造形。
狩野永徳「琴棋書画図」の力強い描画。
「孔雀明王像」、雪舟等楊「天橋立図」と並ぶ写実の精華。
李迪「紅白芙蓉図」の神秘的な美。
法隆寺「広目天立像」、快慶「善財童子立像」と並ぶ、造形の多様性。
サイドメニュー充実の展覧会。
12/6
◎ティム・バートンの世界@森アーツセンターギャラリー
小品スケッチがズラリと並ぶ渦巻状スペース。動きのある線描、美しい色彩のカワイイキャラクターに釘付け。
ヘンゼルとグレーテル映像。結末にビックリ。
ヴィンセント映像の自閉っぷりも清々しい。満喫。
12/12
◎若冲ナイト@6次元
4.5畳間くらいの空間で、一人で若冲絵画4点と向かい合う。美術館で観るのとは全く違う親密な関係。墨の濃淡、瑞々しさ、紙面の傷も含めて、自然と目に入ってくる。そして浮かび上がる、波間を泳ぐ鯉の躍動感、鶴の脚の筆運び。眼福。
12/13, 12/20
○伊東豊雄展|台中メトロポリタンオペラハウスの軌跡 2005-2014@ギャラリー間
縦横無尽に洞窟空間が連続する超話題空間実現の記録。3階の模型群、中庭のモックアップ、4階の映像。横溢するパワーと情熱に圧倒される。 現場の3D映像に引き込まれる。早く実物が見たい。
12/20
濱中利信コレクション「ゴーリー・ライブラリー」@ヴァニラ画廊
ティム・バートンも影響を受けたというエドワード・ゴーリーの作品展。狭い会場にギッシリと、絵本の装丁を中心にゴーリーの世界を満喫。グッズの充実ぶりにビックリ。
12/21
エルメス「レザー・フォーエバー」@東京国立博物館表慶館
エルメスによるレザー押し展覧会。素材の手触り、匂い、風格。ズラリと並ぶバッグが壮観の一方で、ミニチュアが可愛らしい。エルメスは観て楽しむもの。いいですか、観て楽しむものです。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mizdesign.com/mt/mt-tb.cgi/1054