2013年02月02日

●手塚建築研究所オープンハウス「高床の家」

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 手塚建築研究所オープンハウス「高床の家」に行ってきました。住宅街の中に建つ、鉄骨造2階建ての個人住宅です。この建物の特徴は、家を半階持ち上げることで近隣との視線をずらして開放的な間取りとすると同時に、地面と切り離すことで湿気面でも非常に快適な住空間を作ること。長手方向に鉄骨大梁を架けて建物を浮かすことで、外観も非常にスッキリとしています。

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 半階分の屋外階段を上がると、1階リビング・ダイニング・キッチン。長手両面に横長連窓が嵌め込まれたワンルーム空間。サッシは非常に堅い南洋材を用いた木枠にペアガラス引戸。まだ家具がないこともあって、非常に開放的な空間です。

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 屋外階段または屋内階段を上がると、2階寝室・納戸・洗面浴室。納戸の収納は可動式で、将来子供部屋が必要になったら収納位置をずらして対応。天井をスッキリと見せるため、空調装置及び吸排気口は床側に設置。床の湿気を取り除けるので、居住性の向上にもつながります。これは1階も共通。

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 1階に戻ってキッチン。非常に火力のあるガスコンロを装備。フードは設けず、外壁面に設けた換気扇で強制排気。大胆な計画ですが、建築家の自邸で実験済みだそうです。

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 リビングに設置された小型薪ストーブ。発熱量はこの建物全体をまかなえるくらいあるそうです。ストーブの大きさは市販の薪の最小寸法が1フィートであることから決まっているそうですが、最近は施主さんが自分で廃材を割って使う場合もあり、その場合はもっと小型化も可能とのこと。

 明快に整理された住環境のルールに基づいて計画された、非常にシンプルな住空間です。

Posted by mizdesign at 2013年02月02日 23:11
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