2013年02月28日
●2月の鑑賞記録
2/2
手塚建築研究所オープンハウス「高床の家」
地上から半階持ち上げて視線と湿気をカット。長手に鉄骨大梁を架け、床下に空調装置とダクトをスッキリ収納。フレキシブルなワンルーム空間を移動収納で区画。カフェのようなシンプル空間。
西沢立衛「近作について」@ブリヂストン美術館
「場所」と「人」に応じて美術館の形が決まるという視点から、金沢21世紀美術館からルーブルランスまでの9つのプロジェクトを紹介。とても整理されていてわかりやすかったです。
2/3
DOMANI・明日展 @ 国立新美術館
文化庁芸術家在外研修制度の成果報告展。作家個展x12として観ると、塩田千春の記憶を結ぶ赤い糸が束なり、立ち上がる迫力が圧巻。池田学の卒制と新作を合わせて観られるのも嬉しい。
○日本の民家一九五五年@パナソニック汐留ミュージアム
白黒写真で捉えた、瓦屋根の連なり、茅葺屋根のボリューム変化、幾何学的な下層と有機的な屋根線の対比、荒々しい梁とガランとした内部空間。自由度の高い動線計画とあいまって、緩やかに全国行脚する。意欲的な企画展。
2/9
坂茂「社会貢献と作品づくりの両立を目指して」@ブリヂストン美術館
紙管、家具、ガラス総引戸、ピクチャーウィンドウ、ガラスシャッター、スオッチ本社ビル、木造燃え代設計、ポンピドーセンターメッツ分館、ハノーバー万博パビリオン。そして震災仮設住宅へ。超高速濃密な90分でした。
○ここに、建築は、可能か@TOTOギャラリー・間
三人の建築家と一人の写真家が「みんなの家」建設に取り組んだ記録。模索、敷地変更、収斂の3ステージを通して作られた膨大な数のスタディ模型が主役。上棟式でテラスから餅を振る舞う建築家たちの晴れ晴れとした笑顔が印象的。
2/11
中原淳一展@日本橋三越
生涯提案し続けた女性のスタイルブックを中心に、人形、間取りなど。膨大な作品を通して、作り手の熱意が伝わってくる。
2/13
◎青い日記帳×奇跡のクラーク・コレクション展“特別内覧会”@三菱一号館美術館
コレクター夫妻が自分たちの眼を信じて集めたコレクション。美しい色彩と明確な輪郭が印象に残る。空いてる時に絵と対話するように観たい。
2/16
隈研吾講演会「新しい歌舞伎座について」@サントリー美術館
論点を歌舞伎座の歴史と継承の物語に絞込み、明晰な語りで観客の心を掴んで新しい歌舞伎座へと誘う。見事な講演でした。
○歌舞伎|江戸の芝居小屋@サントリー美術館
風俗図屏風をズラリと並べて芝居小屋の変遷を辿る前半。浮世絵をズラリと並べて当時の人気役者と演目を紹介する後半。ハードとソフトの両面から歌舞伎の歴史を辿り、第五期歌舞伎座へとつなげる。屏風絵の優品を多数擁するサントリー美術館の面目躍如。
2/20
東京ディズニーシー
トイ・ストーリー・マニア!を狙って平日の開門前に待機するも、入園前にファストパス終了のアナウンス。学生が受験休みに入っていたのが痛かった?
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