2012年08月31日

●8月の鑑賞記録

 8/5
 心臓の音アーカイブ

豊島美術館
 開館以来絶賛のコメントばかりを耳にする、話題の美術館をようやく訪問。丘をぐるりと廻り、眺望を楽しみ、アートスペースへと至り、カフェへと抜ける回遊動線。ガランと広がるコンクリートシェルの空間で、フルフルと身を震わせながら動く水滴たち。時間の経つのを忘れる詩的空間体験。

 ピピロッティ・リスト

 空の粒子

 トムナフーリ

 101歳の沈黙/100歳の手

 あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする

 8/12
バーン=ジョーンズ展@三菱一号館美術館
 運命の車輪に巻かれ、ペルセウスの大活劇に息を呑み、眠り姫に見惚れる。画家の紡ぐ物語世界に没入する充実の展示。そして凍えるほど寒い展示室。真夏の昼の夢の如し。

 STAR WARS In Concert
 スターウォーズの映像を背景に、東京フィルハーモニー交響楽団によるサントラ演奏+アンソニー・ダニエルズによるナレーションからなるライブイベント。Blu-ray発売と合わせて、メモリアルイヤーを満喫。

 8/18
館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技@東京都現代美術館
 滅び行く「特撮」を、後世に伝えんと企画された展覧会。「特撮」という技術を、アートの歴史の一ページへと拡張する。更に過去のイコンの陳列だけでなく、現在持てる全ての力を注いで新作を製作し、そのメイキングと合わせて展示するという超前向きな姿勢。鮮やかな領域の飛躍がとにかく素晴らしかったです。

 8/21
 青い日記帳×レーピン展『ブロガー・スペシャルナイト』

 8/23
おもしろびじゅつワンダーランド@サントリー美術館
 来て、見て、感じて、驚いちゃって!夏休みの自由研究でやってきて、美術館ファンになる子供たち続出だったのではと思われる、真夏の玉手箱。

 8/24
 伏見稲荷
 どこまでも続くよ千本鳥居。久しぶりに稲荷山周回を試みるも、途中で折り返し。怪しげに揺らめくロウソクの灯りが火災防止の観点からなくなっていて残念。

 清水寺
 去年の夜桜を観て以来の再訪。修学旅行生で混雑する普通の景色。清水の舞台が修理に入ってた。

 ハイアットリージェンシー京都
 スーパーポテトがラウンジデザインを手がけたのはずいぶん前だけれど、ようやく訪問。行き届いたサービスがさすが。

 8/25
 三十三間堂
 千体の観音立像は圧巻。少しずつ違うのも面白い。

 大出雲展@京都国立博物館
 社殿48m案復元模型。出土した柱根から膨らませる古代史ミステリー。何度も倒壊したと伝わることから、実像はいかに?

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2012年08月23日

●おもしろびじゅつワンダーランド@サントリー美術館

 サントリー美術館で開催中の「おもしろびじゅつワンダーランド」を観ました。キャッチフレーズは「来て、見て、感じて、驚いちゃって!」。空間演出性に優れた箱で体験する、真夏の玉手箱。館内撮影可なので、夏休みの自由研究に最適です。

 4F
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 1.模様のプラネタリウム
 普段はあまり目にしない、「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」のフタの内側。そこに広がるキラメキと紋様を、天井いっぱいに映しだします。その様は、夜空に広がる星空のよう。

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 2.ススキ林のアプローチ
 「武蔵野図屏風」に描かれたススキの前景を実際に体験しつつ、絵画の中へ。その道はさらに次章へと伸びます。

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 3.和ガラスの藍色ドーム
 サントリー美術館が誇る、「薩摩切子 藍色被船形鉢」を始めとする藍色ガラスの名品の数々。刻々と色味の変化するドームの中で、その色彩、透過感の美しさが引き立ちます。

 4.京都街中タッチパネル
 「洛中洛外図屏風」をタッチすると、部分が拡大投影されて京都の街へダイブイン!「触れてる感」が楽しいです。

 3F
 5.顔はめパネルなりき
 「舞踏図」から飛び出したお姉さんたちの顔はめパネルから顔を出して、記念撮影。美術館のスタッフの方たちが気軽に声をかけてくれるので、共同制作のよう。

 6.全身で影絵遊び
 歌川広重「即興かげぼうし尽」に描かれた影遊びを実際に体験できる舞台セット。少々難易度高し。

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 7.アイディア勝負「見立ての世界」
 赤楽茶碗 銘「熟柿」を巨大化してひっくり返したセットの向こうに、実物を並べる。巨大「柿」を覗き込むと、中にはクッションが。不思議の国に迷い込んで、ちょっと休憩。

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 8.マルの中のクール・デザイン「鍋島」
 タッチパネルの中に用意された図案を自由に拡大・回転・複製・重ね合わせして、自分だけの「my 鍋島」をデザイン。完成図案はショーケースに並びます。他の人の作品と見比べながら、再度作成に。本展ダントツの一番人気。

 次回予告「お伽草子 この国は物語であふれている」を経て出口へ。「また来たい!」と強く思わせる、楽しい夏の自由研究です。

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2012年08月22日

●青い日記帳×レーピン展『ブロガー・スペシャルナイト』

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 青い日記帳×レーピン展『ブロガー・スペシャルナイト』に参加しました。

 ※注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

□座談会メモ
 山下裕二氏:美術史家(明治学院大学教授)
 籾山昌夫氏:レーピン研究家、美術史家(神奈川県立近代美術館 主任学芸員)
 ナビゲーター Tak氏:(「青い日記帳」主宰)

T:日本画の専門家がなぜロシア絵画の座談会に?
山:「忘れえぬロシア」展の女性像がたまらんかった。高ビーな視線にマゾッ気をくすぐられる。いくつかレーピンの作品もきてた。
 ザ・ミュージアムの一つ後の展覧会「白隠」展の企画をしているので、断れないと思った。

T:ロシア絵画の専門家は日本に何人くらい?
籾:十指に満たないくらい。ロシア絵画もカンディンスキー等は別にして、19世紀以前は国内に全然ない。レーピンは確実なのは横浜美術館に1点。あとは大倉男爵が所蔵していたとか、関西の企業が所蔵していたとか、画家辻永が所蔵していたらしいとか。
T:ずっとロシア絵画の研究を?
籾:卒論も修論もレーピン。
山:日本でのレーピン展は?
籾:1975or76年に月光荘画廊が日本橋三越で開催。30点ほど。1990年代に小樽でロシア美術館展。2007年に東京都美術館で「国立ロシア美術館展 ロシア絵画の神髄」。そのあと今回の展示。

籾:ロシアで一番ネームバリューのある画家。例えるなら大観、雪舟。

山:レーピンは1844年(天保15年)生まれの1930年(昭和5年)没。日本の画家で近い人というと富岡鉄斎(1837-1924)。高橋由一はだいぶ年上、河鍋暁斎はやや近い。横山大観はかなり年下。

山:同時代のトルストイ、ムソルグスキー等、文学、音楽は世界的に有名なのに、どうして美術のだけ知名度が低いのか?
籾:文学、音楽は複製できる。レーピンは上流階級に大もてだったため、作品が海外に出なかった。
山:写真による複製は?
籾:そこは少々複雑。米ソの対立が絡み、戦後のプロパガンダに利用されたこともある。
山:戦勝国の作った絵画の歴史にレーピンは埋没した面もある。

山:見れば分かるけれども、レーピンはめちゃくちゃ上手い。初めから上手いタイプ。現代だと山口晃は元々上手いタイプ。会田誠はそれほどでもない。近代だと鏑木清方はもともと上手い、上村松園は努力型。その一方で構成画には手間ひまかけてる。

 3氏による見所解説
 「皇女ソフィヤ」。おけるピョートル大帝への反乱、吊るされた処刑者、怒りの表情。
 「休息-妻ヴェーラ・レーピナの肖像」。奥さん若い。レーピンの弟と奥さんのお姉さんが結婚。腕に喪章を巻いているように見えることから、込められた意味があるかも。X線調査によると始めは目が開いていた。
 「思いがけなく」。思いがけず帰ってきた男。レーピン自身は図像解釈については語っていない。別バージョンには女性革命家が描かれているものもある。レーピンは皇帝も革命も描く。今回はモスクワのトレチャコフ美術館蔵品なので家族や庶民画が多いが、皇帝の街:サンクト・ペテルブルクには貴族・皇族の絵も多い。移動派美術展は皇帝も観るし、様々なテーマを許容することは皇帝の寛容さの宣伝にもなった。
 「作曲家モデスト・ムソルグスキーの肖像」。不遇の音楽家。支持者スターソフに捧げた「展覧会の絵」を聴きながら、展覧会で作曲者の絵を観るまたとない機会。

 好きな絵
山:「ピアニスト、ゾフィー・メンターの肖像」。高飛車目線。二の腕の厚塗り。「ワルワーラ・イスクル・フォン・ヒルデンバンド男爵夫人の肖像」。同じく高飛車。百済観音。「キャベツ」「自画像」。すごい薄塗り。キャンパスの目が見える。
T:「思いがけなく」
籾:「少女アダ」。白く残したハイライト。可愛い。「農家の中庭」。崩れたところから小鳥が飛び立っている。


□展覧会感想
 「高貴な白」と「落ち着いた赤」で構成された空間が、Bunkamura ザ・ミュージアムらしい優雅で美しい時間を作り出します。構成は以下の5章。

 1:美術アカデミーと「ヴォルガの船曳き」
 2:パリ留学:西欧絵画との出会い
 3:故郷チュグーエフとモスクワ
 4:「移動派」の旗手として:サンクト・ペテルブルク
 5:次世代の導き手として:美術アカデミーのレーピン

 見所はやはり「皇女ソフィヤ」「休息-妻ヴェーラ・レーピナの肖像」が相次いで登場する会場中盤でしょうか。その合間に挿入される小品、素描もどれもが超絶上手くて目を惹きます。その一方で、創作の背景となるロシアの文化、歴史については解説文を読んでもピンと来ないので、没入感は今一つ。優雅な空間を楽しみながら観るのが良いかと思いました。


□展覧会概要
 「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」
会期:2012年8月4日(土)~10月8日(月・祝) 開催期間中無休
開館時間:10:00-19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横) 
http://www.bunkamura.co.jp/
主催:Bunkamura
後援:ロシア連邦外務省、ロシア連邦文化省、在日ロシア連邦大使館、ロシア連邦文化協力庁、ロシア文化フェスティバル組織委員会
協力:日本航空
企画協力:アートインプレッション

巡回先:
浜松市美術館 2012年10月16日(火)~12月24日(月・祝)
姫路市立美術館 2013年2月16日(土)~3月30日(土)
神奈川県立近代美術館 葉山 2013年4月6日(土)~5月26日(日)

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2012年08月19日

●館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技@東京都現代美術館

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 東京都現代美術館で開催中の「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」を観ました。強烈な「巨神兵東京に現わる」のヴィジュアルインパクトと、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」公開に向けて高まる期待。待ちに待った企画展です。

 1F
 原点I 人造
 冒頭に東京タワー。そして壁面上部に大きく掲げられた東宝特撮映画ポスター群。その下に並ぶ、超兵器ミニチュアの数々。艦首にドリルを装備した轟天号のシンプルで美しいフォルム。「モスラーやモスラーや♪」と小美人が歌い、幼虫が繭を作る東京タワー。リアルタイム世代ではありませんが、TV放送や模型雑誌で見た超兵器や怪獣のミニチュアがズラリと並ぶ様は壮観です。「ああ、これ映画で観た!」という思いが身体の中から湧き出てくる感じ。特に「メカゴジラ」は劇場で観たことを覚えています。その着ぐるみスーツと対面できるなんて、感無量です。劇中ではあんなに怖かったのに、ボロボロになっちゃって。。。
 次のコーナーには万能戦艦マイティジャックの巨大な模型が鎮座。スラリとした艦体に、大きく広がるデルタ翼がカッコイイ。でも実は一度も映像を観たことがありません。

 原点II 超人
 「ウルトラマン」登場。本放送時は生まれていませんでしたが、再放送は何度観たか分かりません。銀と赤に彩られた光の巨人。ここぞというときに輝く電飾。改めてその造形美に見蕩れます。成田亨さんの描くカラータイマーのないウルトラマンもカッコイイ。科学特捜隊基地まで手がけられたと知って、ウルトラマン世界の構築に本当に大きな足跡を残されたのだと知りました。
 続いて防衛軍のメカニックス。「ウルトラマン」のビートル、「ウルトラセブン」のウルトラホークも良いですが、リアル志向に寄った「帰ってきたウルトラマン」のマットアローがカッコイイ。明確にコンセプトの異なる「ウルトラマンタロウ」のスカイホエールも立体映えして迫力十分。

 
 時代は平成に。「ガメラ3」に登場した渋谷パンテオンの精巧さと、それに並ぶガメラスーツの迫力!ミニチュアワークの精緻のような、民家に電柱。「電信柱が好きだ」という館長のコメントに、某画伯が思い浮かびます。

 「巨神兵東京に現れる」
 「特撮技術」という本来脇役の技術をいかに見せるか?現在考えられる最高のスタッフによって製作された完全新作特撮巨編!林原めぐみによる淡々としたモノローグ、突如空より舞い降りる巨神兵、パウッ!と放たれるレーザービーム、崩壊する都市、そしてナウシカ冒頭の「火の七日間」へ。わずか9分3秒の映像が、観る者を圧倒します。

 軌跡
 最新の特撮技術を注ぎ込んだ、前章映像のメイキング。巨神兵のイメージ画の数々も見事ですが、副館長のビジュアルイメージ豊かな絵コンテと、いくつもの創意工夫を重ねたメイキング映像の数々に見入ります。巨神兵の二人羽織式操演(実際には3人で操作)の見事さ、犬すらミニチュアで再現するこだわり、レーザーで液化した建物内部が飛び出す表現やテンパーガラスと細かに張り巡らせたワイヤーの2方式による建物倒壊シーンの撮影といった飽くなき探求心、キノコ雲すら綿と電飾による特撮で撮る執念。リアルタイムで紡ぐ、「特撮」物語最新章!

 見入りすぎて、残りの展示を駆け足で観る憂き目に。

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 B2F
 特撮美術倉庫
 1Fの展示が観られることを意識して化粧直しをした展示とすれば、こちらは使用済みのミニチュアたちがボロボロになって保存されている倉庫そのもの。所狭しとミニチュアが積み上げられ、あちらこちらで様々な技術の解説がされています。再訪を期しつつ、サクサク進みます。

 特撮の父
 特撮の父、円谷英二の大きなパネルと、当時撮影に使用されたカメラ「NCミッチェル」が並びます。

 
 井上泰幸さんの手によるスケッチ、デザイン画、図面の数々。特撮映画の設計図。人の想像力が紙の上に影を落とし、多くの人の手を経て、フィルムへと定着する。まさにそのイメージの源泉。想像できるものは実現できる。イメージする力が大切と改めて思います。

 研究
 遠近を極端に強調した模型群、綿製の雲、合成用セット。特撮テクニックのネタ解説。

 スタジオ再現
 現美の大きな吹抜け空間に組まれた巨大なミニチュアセット。撮影可の配慮が嬉しい!折れ曲がった東京タワー、倒壊したビル群、道路に展開する防衛軍。怪獣になった気分でノシノシ歩き、カメラマンになった気分でアングル探してパシャパシャ撮影。楽しい~!

 物販
 物販も充実。巨神兵に揺さぶられて、財布の紐も緩みっぱなしになりそうです。今回は残念ながら閉館間際の大行列で、図録のみ購入。機を改めて、巨神兵のヴィネットに挑戦せねば。それともfigmaを予約するべきか。迷います。

 真正面から「特撮」と向かい合った渾身の企画展。「過去」の回顧だけでなく、「現在」できることに全力を注ぎ、「未来」へのアーカイブとする。見応え十分、今夏必見の展示だと思います。

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2012年08月05日

●豊島美術館

 夏全開の8月1週の日曜日。念願の豊島美術館に訪れました。2010年10月の開館以来、耳にするのは絶賛のコメントばかり。ずっと気になる存在でしたが、ようやく初訪問です。

 丘に埋め込まれたチケットセンターでチケットを購入して、いよいよ美術館へ!
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 明神山を遊歩道沿いにグルリと周遊します。緩やかに起伏ある地面、木々、青空、海。建築家によるベンチ。
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 そしてアートスペースへ。皮膜を絞るようにして設けられた入口から入ります。中に広がるガランとしたコンクリートシェル構造の空間。心地良さげに寛ぐ観客たち。大きな二つの開口部の向こうに広がる青空。そして床面にフルフルと身を震わせながら動く水滴たち。ときに避けあい、ときに一体化して、徐々に泉へと注ぎます。建築:西沢立衛、アート:内藤礼による詩的空間体験。その場に身を置いて過ごすひと時は、至上の幸せ。
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 カフェでイチゴソーダを飲んで涼み、チケットセンターまで戻ります。
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 向かいの棚田に登って、美術館と海と棚田を眺めます。来て良かったなーと心から思える、素晴らしい体験でした。
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