2011年11月26日
●11月の鑑賞記録
11/5
◎酒井抱一と江戸琳派の全貌(後期)@千葉市美術館
父や兄の作品を並べて抱一誕生の背景を紹介し、代表作「夏秋草図屏風」「12ヶ月花鳥図」を経て、弟子たちの作品、特に鈴木其一にスポットを当てる。量質ともに充実した展示。琳派芸術@出光美術館で幕を開けた「酒井抱一生誕250年」琳派イヤーの掉尾を飾る。
11/6
◎メタボリズムの未来都市展@森美術館
メタボ展再訪。映像、模型、パネルを一つ一つ読み込んでいき、気がつくと5時間近くも会場に居たことにビックリ。メタボリズムを全面に謳う構成には疑問があるけれども、内容は盛り沢山でとても面白い。
11/13
○華麗なる<京蒔絵>@-三井家と象彦漆器-三井記念美術館
伝統工芸のパトロンとしての三井家。そして華麗なる蒔絵作品の数々。明確なテーマ設定と、贅を尽くした作品が調和が美しかった。
モーリス・ドニ@損保ジャパン東郷青児美術館
11/16
○内海聖史『シンプルなゲーム』@void+
シンプルな制約の下、絵を間近に体験する。写真映えするグラフィックパターンのような情報とは全く異なる、色という物質の力が浮かび上がる。その場でしか体験できない美しさに魅了される。
11/25
○内海聖史『シンプルなゲーム』 ギャラリートーク「内海聖史x小金沢智」@void+
建築が先に進んでいるのに、絵画が取り残されていないか?自分で獲得したい。何度でも獲得したい。「さくらのなかりせば」評の一行目に「美しい」と書いた。ギャラリーに入った2秒間、目だけになって欲しい。美しい形を作れば作るほど、言葉がなくなっていく。でも言葉にして解体していかないと精度が保てない。
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