2011年08月04日
●山口 晃アーティスト・トーク@ヴァンジ彫刻庭園美術館
ヴァンジ彫刻庭園美術館で開催中の「東海道 新風景 ― 山口晃と竹崎和征」。
そのイベントである「山口 晃アーティスト・トーク」に参加しました。以下メモです。
前説
司会の方から東大出身と紹介されたことを受けて。「東大ではなく東京芸大です。学芸大とよく間違われます。」
エヴァンゲリオン。「Air/まごころを君に」。わけ分かんないを分かりやすく。「甘き死よ、来たれ」、「アリア」。つぼにはまった。気持ち良い。
トークに期待されること。熱いトーク、軽妙なトーク。朴訥とした良さ。お色気はダメ。
最近のエピソード。ズボンのチャックで新体験。。。
東大建築学科3年の造形基礎を教えています。アルゴ探検隊の話題を振ったらスルー。
作品について
「サイトスペシフィック」から距離を置きたい。
日常化力すごい。アートごときが何かやろうなんておかしい。
ダッシュ村。縮まらない距離。
「三島名所図会」。タクシーで三島を半日回った。運転手さんは修善寺の人で、一刻も早く通り抜けたい土地だった。
図中の「緑の家」を、三島の人はみんな知っている。
気楽な旅行者が立ち寄って描く。
広重も部分しか行ってない。
絵を見てから実景を見て、その落差と楽しさを味わって欲しい。
「富士見の椅子」。見下ろしの富士。修正液の雪がなくなってきた。夏ですから!こういうインスタレーションが好き。
三島の町
良いところ。サイズがちょうど良い。人と地続き。日本の絵巻で怪物のサイズがちょうど良いのと同じ意味で。
又兵衛のカラス天狗。国芳の為朝を救う讃岐院眷属。
暴れ馬。ラオウの乗ってた馬。
東京は人と切れた感じがする。
その他の東海道
「妖怪道五十三次」。天才。
広重。中庸。国芳に通じる、いいところでほったらかす感じ。
棟方志功。在り方に憧れる。自己催眠。
竹崎和征。ナイスガイ。前回の対談にて「作品の意味は?」「別に」。カポンとしてやろうかと思った。「ぶっきらぼう」をやってみたい。
質問
Q.「たけしアート☆ビート」で彼氏が画家という相談の際に、山口さんが微妙な表情をされていましたが。
A.たけしと芸大学長に挟まれて、学長がひもじゃないかとおっしゃって。まあ。。。
「基礎は大切か?」という問いに関しては、応用が出来ればOK。基礎は現実に触れてその先へ行くための一つのパターン。
聞いておいて時間がきたらプッツリ切る。テレビの病理の一つ。
Q.制作時間はどれくらいですか?
A.「階段遊楽図」で一月。最も長いのは「六本木ヒルズ」で二ヵ月半くらい。
納期がきつい場合は水彩になって2日。線描と彩色。(+考える時間)
交通アクセスが決してよくないこの立地に、150名ほどの人が押し寄せる光景はなかなか壮観。今回も巧みな話術で楽しませていただきました。エヴァネタ、しかも音楽を絡めたネタが出たのがちょっと以外でした。
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