2011年05月06日
●2月の鑑賞記録
2/5
○琳派芸術 第1部 煌めく金の世界@出光美術館
俵屋工房を中心に、琳派の大家が客演する。伝宗達「月に秋草図屏風」の、月光に満ちて金色に輝く空間にゾクゾクした。「龍虎図」の、ゆるくドラえもん顔の虎に心を掴まれた。始祖宗達の創造性が光った。
生誕250年 酒井抱一 -琳派の華- (前期)@畠山記念館
一面を抱一で固め、対面は琳派大家の顔見せ。間に工芸をはさむ、手堅い構成。「四季花木図屏風」の、地色を活かした桜の幹の描写、「十二ヶ月花鳥図」の、美しい花と鳥の取合せ。抱一、萌え燃え展示。
○「日本画」の前衛 1938-1949@東京国立近代美術館
バウハウスの輸入から始まり、琳派の影響が見え隠れしつつ、様々な試み、時代の変遷を紹介して戦後の新たな出発で〆。個人的には、その因子が感じられる現代アート作品を最後に並べて、現代への継承を見たかったです。
2/6
筆墨精神@京都国立博物館
「今日、キョーハクする!」。典籍、名筆ザックザク。書の知識が皆無でも、意外と見応えあり。さすが京博。「山越阿弥陀図」。山より大きな阿弥陀様。その右手から伸びる五色の糸に導かれて、天国へGO!人生最期のイベントを荘厳する晴れ舞台。
TRANS COMPLEX - 情報技術時代の絵画@京都芸術センター
情報技術とインスタレーションの境界が揺らぐような視点が観られるのでは?と期待して訪問。実際の展示は思ったよりも堅実な印象でした。
2/7
◎立体曼荼羅@東寺講堂
運慶物語序章。本編は金沢文庫で公開中!
2/9
特別展ダ・ヴィンチ~モナリザ25の秘密~@日比谷公園
超細密撮影+解析で浮かび上がる往時のモナリザ像は意外性があって引き込まれた。ダヴィンチ手稿の再現展示はトンデモ内容もあったけれども、以外と充実していて見応えがあった。
2/13
◎酒井抱一生誕250年 琳派芸術 第2部 転生する美の世界@出光美術館
とにかく「八ツ橋図屏風」と「紅白梅図屏風」のダブル大作が圧巻。酒井抱一生誕250年と銘打つだけあって、主役は抱一。抑制の効いた展示空間と相まって、とても魅力的。
◎イメージの手ざわり展@横浜市民ギャラリーあざみ野
「イメージの手ざわり」をキーワードに、6組の作家の作品を展示。アートワークの展示だけでなく、作家とアートサポーターとのワークショップにも力を入れている。さらに展示室だけでなく、建物エントランスや階段にも作品が溢れ出ている。そういった手作り感、共有感、日常感を大切にした展示。
2/20
○TOKYO FRONTLINE@3331 Arts Chiyoda
アーツ千代田、初訪問。日本酒の利き酒コーナーがあるのが素敵。知り合いとバッタリ遭遇して、新聞紙のサイの前で語り合った。
奈良美智プリントワークス@六本木ヒルズ
奈良さんが中田隊長に力説してた。お二人を取り囲む観客で、ギャラリーが埋まってた。
G-tokyo 2011@森アーツセンターギャラリー
G-tokyoも初訪問。「アートを身近に」というフレーズと、差別化を図るような会場設定のギャップに戸惑った。スケジュールを詰め込みすぎて、既にグッタリ。
分岐展@ギャラリーモモ 六本木
「Roppongi α Art Week 2011」と称して、6つのギャラリーを巡るイベントの一環。六本木の回遊性が増えて嬉しい。
Mancy's Art Nights@Mancy's
浴室付き等、セレブ向け(?)カラオケボックスで繰り広げられる、アート展示即売会。奥まった会場設定と閉場間近な時間のせいか、ガラガラ。画廊スタッフの方のヒソヒソ話が反響して、観る気を削ぐ。
Tweet Me Love, Sputniko!@EYE OF GYRE
アーティストご本人も楽しそうにコスプレ?してて、趣味の合う友人達が集まったパーティー会場のよう。活気があって良かった。
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