2010年12月30日
●12月の鑑賞記録
12/2
○カンディンスキーと青騎士@三菱一号館美術館
カンディンスキーになる前のカンディンスキーから始まり、ミュンターと出会い、ムルナウを発見し、あのコンポジションシリーズが萌芽する。そして青騎士結成。章ごとに登場人物紹介があり、ドラマを観るような面白さのある展示でした。
12/4
伊庭靖子個展@MA2ギャラリー
空間に溶け込みつつしっかりとした存在感のあるマイクロワールド。意外と質感はザラザラ。
阪本トクロウ「けだるき一日生きるだけ」@アートフロントギャラリー
色々な阪本さんが観られてお得な展示。正面から道路を見上げた絵と、信号機の入った小品が好き。
バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン展@汐留ミュージアム
見所は女性にスポットを当てた構成と、マイスターハウスのキッチン再現展示。小物入れいっぱいの作りがそれっぽい。
12/8
○池田学「焦点」@ミヅマアートギャラリー
超絶細密技巧と美しい色彩。ファンタジーと現実が混然とする世界。好青年なご本人。私的には無敵と思える内容でした。画集も購入しました。見開きクローズアップがふんだんに載っていて嬉しいです。
12/11
トランスフォーメーション@東京都現代美術館
マシュー・バーニーの映像を見つめる観客の異様な熱気に、新たな世界を観ました。
12/13
「Reflections」-現代アート新鋭作家13人展-@アートポイントギャラリー
あおひーさんの展示。確かに、そのうち来るかもしれない。と思えるくらいにレベルの高い展示でした。
12/25
○開館記念特別展@ホキ美術館
話題性のある造形と、美味しいレストランと、採算性を意識した計画。コレクションを広く見てもらいたいというオーナーの要望に見事に答えるプログラム。その分、内装グレードは抑えめ。その結果として、この立地で驚きの大入り状態。大成功だと思った。
ギッター・コレクション展@千葉市美術館
ゆるーい感じで、若冲?蕭伯?芦雪?と首を捻る。気楽に眺めるのが吉。
12/27
○江~姫たちの戦国~内覧会@江戸東京博物館
三人娘それぞれに章を割り振る構成が上手い。信長、秀吉、家康。激動の時代を背景に生き抜き、血を残す戦国絵巻を通して、空白の江像が浮かび上がる。最後の宮殿(くうでん)が、その存在の大きさを物語る!
12/28
○山口晃展~東京旅ノ介@三越銀座
5つの東京の景から日本橋三越へと至る、華麗なる山口商業画の世界。ガイドのお絵かきが登場して、のんびりムードの水景、あっと驚きの露電10系!エンターテイメント性の高い前半、旧作と写真でマッタリ気味の後半。楽しゅうございました。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mizdesign.com/mt/mt-tb.cgi/891