2010年03月05日

●あいちアートの森 豊田プロジェクト 知覚の扉II@豊田市美術館

 「あいちアートの森 豊田プロジェクト 知覚の扉II」の続きです。(前編はこちら。)

 後半は現代建築の精華「豊田市美術館」。
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 展示室1。中原浩大《ビリジアン・アダプター+コウダイノモルフォII》。柔らかな光の満ちる空間に、赤と濃緑の有機的なインスタレーションが映えます。

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 展示室2。オラファー・エリアソン《グリーンランド・ランプ》。多面体ケースを通して全方位に照射される光が白壁に映りこんで、室全体を幻想的な空間に変えます。さすがと唸る美しさ。

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 展示室3から4へ至る通路には、和田みつひとのピンクのインスタレーションが彩りを添えます。「喜楽亭」の黄色のインスタレーションと対を成すことで、二つの会場の連続性を感じます。

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 展示室4。小谷元彦《9th Room》。鏡面6面体の箱の中で展開される、驚きの映像+空間体験。上を見上げれば果てしなく、下を見下ろししても果てしない。今回最大のインパクト!

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 展示室5。安田靫彦《梅花定窯瓶》。常設展も充実、春の訪れを感じます。

 展覧会の後はレストラン「七州」。中庭に設置されたダニエル・ビュレン《色の浮遊-3つの破裂した小屋》の断片化された景色を眺めながら食べるランチは至福のひととき。

 大正和風建築と、端正な現代建築。異なる時間軸に立ちながら、空間を規定するグリッドや周辺環境を取り込んだ空間構成に共通点が感じられます。アートを通して空間構造が浮かび上がる、興味深い展示だと思います。

Posted by mizdesign at 2010年03月05日 05:11
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