2009年10月20日
●生活の中の美 北大路魯山人展@何必館・京都現代美術館
何必館・京都現代美術館で開催中の「生活の中の美 北大路魯山人展」を観ました。
入口を入ると壁一面に魯山人の器が並び、期待感を高めます。
2階に上がると、花を生けた花入(備前旅枕花入かな)と、水を張った手桶(織部だったと思う)がポンと置いてあり、その存在感に圧倒されます。ガラスも何もないので、思わず手を伸ばしそうになります。
3階はガラスケースですが、織部の小さな直方体型向付(だったかな)が可愛い。
5階の自然光展示は、畳座敷に散らし置いた書と器が絶品。「つばき鉢」はガラスケース展示で、他器の精気溢れる存在感に比べると今一つ。
B1階に降りて、再度ガラスケースなし展示。右側エレベーター寄り3点に目が釘付け。古木を敷き枝を活けた鉢(名前失念)の空間美は、時間が止まるような錯覚を覚えます。「雲綿鉢」の美しさも引き立つ。「織部蟹絵平鉢」(このフロアじゃなかったかも)の図柄も愛らしい。「生活の中の美」は超絶眼福です。
一つ残念なのは作品リストがないこと。受付で聞いたら「図録を買って下さい」といわれたけれども、図録は写真集として独立した作品なので、展覧会の記録ではない。「自分の目で観ること」を大切にしているので、何を観たかが記録に残らないのは寂しい。だったらメモをとれって話ですが。
Posted by mizdesign at 2009年10月20日 23:36
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