2009年10月01日
●9月の鑑賞記録
9月の鑑賞記録です。
9/5
○特別展「染付 藍が彩るアジアの器」@東京都国立博物館平成館
伊万里と鍋島が良かった。水車紋大好き。平野コレクションの蜃気楼も構図と凹凸がバッチリ決まっていて良い。食卓を再現する展示も良かった。
特別展「伊勢神宮と神々の美術」@東京都国立博物館平成館
装飾太刀が美しかった。でも柄の上下に緋の糸で留めてあると解説にある朱鷺の羽がみつけられず。
アジアギャラリー@表慶館
とても観やすいダイジェスト版東洋館。
○平常展@東京国立博物館本館
浄瑠璃寺四天王にご対面!彩色が綺麗に残る美麗さに見とれた。仁清の壺の立体彩色の美しさも良い。伝雪舟の花鳥画も初対面。
9/12
○特別展「黄金の都シカン」@国立科学博物館
「魅力的な黄金文明の遺産」+「日本人研究者の研究の軌跡」という二本立ての構成。一日ブログ記者の恩恵にあずかって、満喫しました。
○トリノ・エジプト展@東京都美術館
イビの石棺とツタンカーメン像、そして死者の書。死後の復活を願う儀式と品々が、今も強く心惹かれる。
山口晃トークショー@丸善
エッセー漫画「すずしろ日記」出版記念。イケメンゆるキャラ画伯の日常にクスリ。サイン会で、ファンの方々の想いの深さにビックリ。ディープな世界だ。
ギャラリー椿コレクション展@ギャラリー椿
桑原弘明さんの小品が良い。まとまって見られる機会がないかな。鈴木亘彦さんの作品も好き。
◎杉本博司「Lighting Fields」@ギャラリー小柳
実験的技法をアートに昇華する審美眼が凄い。恐れ入りました。
9/21
○よみがえる浮世絵-うるわしき大正新版画展@江戸東京博物館
当時の写真パネルを並べて、時代の中に新版画を位置付ける展示が良かった。橋口五葉の探究心に惹かれた。
イタリア美術とナポレオン展@大丸ミュージアム・東京
ボッティチェリとナポレオン一族。
9/26
◎THE ハプスブルグ展@国立新美術館
イタリア、ドイツ、スペイン、オランダと国別にブースを分け、それぞれに代表画家を擁するスケール感が素晴らしい。ヨーロッパの覇者ハプスブルグ家を実感できる。
9/27
◎若冲ワンダーランド(第1期)@MIHO MUSEUM
新発見の屏風と個人蔵をズラリと並べ、まだ知らない若冲の世界が広がります。もう絶賛。次はいつ行こうかと算段してしまう。
○オクサスのほとりより@MIHO MUSEUM
紀元前の出土品の工芸レベルの高さに唖然呆然。金色の煌めき、細工の細かさ、壮大な時間軸の流れ。ペルシア絨毯もすごい。
○没後50年 北大路魯山人 美と食の巨匠が挑んだ世界@滋賀県立陶芸の森 陶芸館
「星岡茶寮」時代の実用の器に焦点を当ててます。実際に料理を盛った写真パネルも併置して、その美味しそうなこと、この上なし。
○琳派展XII 鈴木其一-江戸琳派の風雲児@細見美術館
個人蔵と合わせて、展示の8割以上が其一筆。残りは弟子たち。クローズアップの美から、様々な肉筆、美しい小品。淋派ファン必見!
「THE ハプスブルグ展」と「若冲ワンダーランド」が観られて幸せ。「Lighting Fields」の知覚的な驚きも良かった。
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