2009年09月15日
●染付 藍が彩るアジアの器@東京都国立博物館平成館
東京都国立博物館平成館で開催された特別展「染付 藍が彩るアジアの器」を観ました。会期終了前日に滑り込み。染付という技法を主題に、14世紀から江戸時代までの時間軸を縦糸に、中国・朝鮮・日本・ベトナムの場所軸を横糸にとって磁器を通観する展示です。
8 伊万里と鍋島の染付
「染付兔形皿」伊万里。小皿面に、大胆にクローズアップした兔の図案。その面分割に合わせて起伏をつけ、細やかな体毛まで再現した技術の極み。美しい。
「染付鳳凰牡丹唐草文扇形蓋物」伊万里。扇子をモチーフにした外形、大きく盛り上がる上面。豪華で優美な造形と装飾。さすが、サントリー美術館の所蔵品!
「青磁染付水車図大皿」鍋島。大好きな水車紋!大胆に水平分割された画面、画面ごとに切り替わる色彩。さらに大きな水車がランダムに配されて、画面に大きく変化を与える。それらが静寂さが漂う画面に凍結されたように並ぶ。
「染付蓮鷺文三足皿」鍋島。淡いトーンの背景、岩場に佇む三者三様の鷺。薄くむらなく塗る「濃染め」という技法だそうです。
11 伊万里染付大皿-平野耕輔コレクション-
「染付網目文大皿」伊万里。白地に網目文の、シンプルで爽やかな図案。刺身を盛ったら美味しそー。
「染付蜃気楼図稜花大皿」伊万里。蜃気楼とは、大蛤が吐き出す気から生まれる世界。その図案を、白磁ベースに染付の夢描写で描き出す。現実と夢幻が逆転しそうな錯覚を覚える。
12 染付の美を活かす
染付のある生活風景の再現展示。涼やかで見た目も美しい食卓に、食も進みそう。
Posted by mizdesign at 2009年09月15日 23:54
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