2009年08月15日
●アイ・ウェイウェイ展「何に因って?」@森美術館
森美術館で開催中のアイ・ウェイウェイ展「何に因って?」を観ました。「現代中国で最も刺激的なクリエイターの挑戦」という副題にあるとおり、明快な形態と、挑発的なコンセプトが同居します。さらに企画展でありながら写真撮影可という、意欲的な取り組みが魅力です。カメラ片手に、会場は一気に遊園地気分。
作家:アイ・ウェイウェイ
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。
圧縮した茶の葉で作られた家。シンプルな形態、茶の葉の圧縮という技術、茶にまつわる歴史。3者が絡み合って、想像の枝葉が伸びる。
寄木細工で作られたストライプ柄の立体。上から覗くと。。。工芸技術と政治的視点が同居すると、モノの見え方が複層的になる。
月の満ち欠けを写す木箱。箱の存在感と、覗いたときに見える詩的な景色のコントラストが美しい。
古い壷に描かれた、Cocacola。古いモノを破壊する行為がひっかかる。
古材をつなぎ合わせて作られたオブジェ。工芸技術、破壊と再生、中国の形状(見えないけど)。
明快な形態、高い伝統技術、強固なコンセプト。観て楽しい展示です。視覚的なインパクトに丸め込まれている気も少々しますが。
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「アイ・ウェイウェイ展−何に因って?」のプレスプレビューにお邪魔して来ました。
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Tak様>
政治とアートって、思いのほか近いですね。
森美や堂島ビエンナーレを見て思いました。