2009年07月19日

●所蔵作品展「近代日本の美術」@東京国立近代美術館

 東京国立近代美術館で開催中の所蔵名品展「近代日本の美術」を観ました。前期(6/13-8/9)と後期(8/11-9/23)で大幅に日本画を入れ替えるそうです。

 個人的にツボだったのは4階。
 原田直次郎「騎龍観音」。つぶらな瞳の龍に乗った白衣観音。日本に洋画手法を馴染ませる試みとして生まれた、空想画のような仏画(?)が魅力的。
 小林古径「加賀鳶」。炎上する江戸市街と、火消しに向かう加賀鳶たち。渦を巻く炎、線描の美しい建物、シルエットで捉えた人物群像。若き日の古径らしい精緻な描写。
 川合玉堂「小松内府図」。古径に続いて、玉堂の精緻な歴史画。主人公である平重盛の紺の上衣とその下に透けるオレンジ色び描写。鎧武者たちの細密な鎧描写。素晴らしい臨場感。
 菱田春草「四季山水」。長い巻物を全巻開いて見せているところが嬉しい。

Posted by mizdesign at 2009年07月19日 07:30
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