2009年05月25日
●手塚治虫展 未来へのメッセージ@東京江戸博物館
東京江戸博物館で開催中の「手塚治虫展 未来へのメッセージ」を観ました。「手塚治虫漫画全集」が今でも実家に眠るファンとしては、マストな展示。
今回の展示の特徴は漫画だけでなく、手塚の人生に焦点を当てているところでしょう。学生の頃の緻密で美しいノート、私製の昆虫標本、クラスで評判になったという肉筆本。コマから人物が踊りだすような勢いある描写が、既に手塚治虫。息子の真さんが撮ったホームビデオは、温かな愛情に溢れていて特に素敵です。
とはいえ、展示の中心はなんといっても生原稿。既読書が8割という感じでも、印刷と生原稿は全くの別物です。伸びやかな線とベッタリとした黒で描かれるアトムにサファイアにレオにブラック・ジャック。どれもとても魅力的です。火の鳥の美しさも格別。よくもこれだけのキャラクターを生み出したものだと驚嘆することしきりです。そしてキャラクター可愛らしさと好対照を示す、絶世のストーリーテラーの才能。
展示はさらに映像へと進みます。手塚が飽なき執念を燃やした映像への情熱。キャラクターに命が吹き込まれて画面狭しと動き回る様は、感涙もの。♪空を越えて♪は時代の代名詞だと思った。実験映像のジャンピングとかも観たかった。
正直なところ、構成としてはそれほど良いとは思わないのですが、展示作品の魅力はそれを補って余りあります。漫画全集の後書きに出てくるドロドロとした憎悪の感情を漂白して、美味しいところだけを窓越しに並べたショーウィンドウのような展示だと思いました。
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あ、コメントできた。
ジャンピングはこのDVD↓に入ってます。
「手塚治虫 実験アニメーション作品集」
私、持ってます。イイですよ、ジャンピング。
これには「森の伝説」も入っていて実は
かなり出来の良い小作品が詰まってます。
今見たらamazonでは「取り扱いしてません」
になっていた。
↓こちらでは扱っていました。
http://www.geneon-ent.co.jp/anime/NAA/contents/hp0008/index00080000.html
KIN様>
こんにちは。
おおー安い!在庫希少!DVD!
帰ったらオーダーしないと!