2009年04月06日
●特別展「平泉~みちのくの浄土~」展@世田谷美術館
世田谷美術館で開催中の特別展「平泉~みちのくの浄土~」展を観ました。花見客で大賑わいの遊歩道と砧公園を抜けて、みちのく参りへ。
プロローグ 浄土空間・平泉
「金色堂内陣巻柱 復元模造」。黒漆塗りに螺鈿、金蒔絵、金銅装。荘厳の限りを尽くした極楽浄土が思い浮かぶ。
「螺鈿平塵案(経蔵堂内具) 復元模造」。細長く優美な鷺脚が美しい。
黄金浄土へようこそ。
第1章 みちのくの古代・みちのくの仏たち
「四天王立像のうち持国天立像、広目天立像」。首を肩にうずめ上半身が小さく、下半身がボリューム豊かなプロポーション。下から見上げることを意識しているのだろうか。
「伝吉祥天立像」。柔和な表情。浮き上がる木目が美しい。
「聖観音菩薩立像」。美しい鉈彫りのリズム。「神でもあり、仏でもある」という解説に古代を感じる。もう一体出ている聖観音菩薩様はスラリとしたプロポーションに赤い唇が印象的。
個性豊かな仏さまが大集合。
第2章 仏都平泉~みちのくの中央・朝日差し夕日輝く~
前九年の役、後三年の役を経て、奥州藤原氏の支配が確立。生き残った初代清衡が「この世の浄土」建設を夢見て中尊寺を建立。続く二代基衡が毛越寺、三代秀衡が無量光院を次々と建立。
発掘品が主で、考古学展のおもむき。「伝安倍貞任着用金銅前立」も出品されて、一筋縄ではいかない歴史の裏表を感じる。
第3章 輝きの浄土~中尊寺の至宝
「金光明最勝王経金字宝塔曼茶羅図」<第4幀><第9幀>。字で宝塔を描いたお経。美しい。
第4章 祈りとまつり
中尊寺や毛越寺で行われる宗教行事、能等の紹介。
奥州藤原氏三代の栄華を物語る品々が並ぶのかと思ったら、ちょっと違いました。みちのくの仏さまたちが圧倒的に魅力的。
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こんにちは。
桜満開の中、東北の仏様たちも
さぞかしお喜びだったことでしょう。
夜な夜な桜見物などしているかも。
東北もやっと開花宣言出ましたね。
北上する桜前線追いかけて
東北仏めぐりしてみたいですね。
砧公園の桜は見事だったでしょうね。
みちのくのホトケサマには風格があります。
もっと見たいですね。
Takさま>
こんにちは。
みちのくの仏さまは原始的(?)な魅力がありますね。
「神でもあり、仏でもある」という一節が良かったです。
とらさま>
こんにちは。
みちのく出開帳はなかなか盛況でした。
春の砧公園は良いですね。