2009年04月25日

●「椿会2009 Trans-Figurative」@資生堂ギャラリー

 資生堂ギャラリーで開催中の「椿会2009 Trans-Figurative」展を観ました。「赤いレーザービーム」塩田千春と、「まばゆさの在処」伊庭靖子を擁する第6次椿会の展示に、興味津々で出かけました。

 会場へと向かう通路には、祐成政徳さんの《too young to do》と《Pedestal》。階段の脇を黄緑色のパイプがうねりながら伸び、折れ曲がり点には巨大なボーリングピン(?)に青リンゴがのっています。パイプに導かれてさらに階段を降りて会場へ。

 続いて、伊庭靖子さん。《untitled 08》-《untitled 06》は、器の硬質な透明感と煌き。壁を折れて《untitled 05》-《untitled 04》は、クッションの上に木や花を思わせるワッペン(?)が並びます。触感を心地良さで満たす質感表現と、クッションにワッペンが潜りこむような茶目っ気ある配置に、リアルな嘘というフレーズが浮かびます。

 丸山直文さんの淡い表現は今ひとつピンと来ず、奥の塩田千春さんの展示へ。吹抜けに張り出したデッキの下部に蜘蛛の巣のように張り巡らされた黒い糸。その中に絡めとられたミシン台と椅子。空間を切り裂くようなダイナミズムが影を潜めて、物陰にひっそりと存在します。

 「Figure(形象)」を「Trans(超える)」というコンセプトはピンときませんでしたが、人気作家さんたちの競演は見ていて楽しいです。

Posted by mizdesign at 2009年04月25日 23:52
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資生堂ギャラリー(中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階) 「椿会展 2009 - Trans-Figurative - 」 4/7-6/21 ... [続きを読む]

Tracked on 2009年04月27日 22:40
コメント

こんばんは。冒頭のパイプは謎めいていましたが、階下の伊庭VS丸山対決はなかなか圧巻でしたね。もちろん塩田さんの展示もまとまりが良くて楽しめました。

>コンセプトはピンときませんでしたが、人気作家さんたちの競演は見ていて楽しいです。

同感です。もう一歩、コンセプトに近い展示ならより面白かったかもしれません。

塩田さんの個展、どうもいつも見逃してしまうので、いつかは行ってみたいです!(MOTなどで開催してくれると嬉しいのですが…。)

Posted by はろるど at 2009年04月27日 22:39

はろるど様>
こんにちは。
やっぱり展示って、作品の力だと思いました。
塩田さんの個展って発電所ですよね。頑張って遠征しますか!

Posted by mizdesign at 2009年04月30日 05:56
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