2009年04月04日

●アートフェア東京2009

 東京国際フォーラム及びTOKIAで開催中の「アートフェア東京2009」を観ました。

 フォーラム展示
 小山登美夫ギャラリー
 バルケンホールさんの彫刻がデーンと鎮座。絵画に囲まれると、彫刻の存在感が引き立って見える。

 ギャラリー小柳
 「線の迷宮」小川百合さんの鉛筆画がズラリ。鉛筆で一つの面を作り上げる濃密な画面。

 ラディウム・レントゲンヴェルケ
 「十方視野」内海聖史さんのドット絵がドドーンと壁面を埋める。空間が小さくなった分、密度が上がって見える。大ドットが良い感じ。以前より価格がお手ごろになった?

 いつき美術画廊
 きれいなアートフェア用リーフレットを用意して親切。
 「花泥棒」岩田荘平さんの、花を描いた日本画。もっと観てみたい。
 坂本トクロウさんの写真のような絵画。空気感が独特で惹かれる。
 ブースの片隅にペンギン。わー気になる。最近動物立体好きです。

 その他
 Jeong Ja Youndさんの本の絵が2ヶ所で展示。直線的な画面構成と、本という身近な素材が相まって、不思議な存在感を作る。

 寺田真由美さんの建築風景写真が2ヶ所で展示。ノイズを除去した模型のような世界と思ったら、本当に自作のミニチュアを写真に撮っているのだそうです。

 TOKIA展示
 MA2ギャラリー
 「神奈川近美」伊庭靖子さんの大作。今年は椿会展、来年はMA2ギャラリーで展示だそうで楽しみ。このとろけそうな質感が素敵。

 MEGUMI OGITA GALLERY
 保井智貴さんの立体。なんと漆を塗り重ねた乾漆造だそうで、テンションが上がった。女の子のスカートは螺鈿、ウサギの目は黒曜石!1000年経てば、彼女らも阿修羅になるかも!?

 YUKARI ART COMTEMPORARY
 大畑伸太郎さんの平面+立体。荒い光の粒子に還元された画面が、平面、立体ともに同じ密度で再構成される。立体は平面と一体化し、同時に私たちの世界ともリンクする。ファーストフードショップのテーブルにうつぶせに寝る人物と、その傍らに散らばるポテト。思わず手を伸ばして触れそうになる距離に存在する立体。それは、その奥の平面から飛び出した世界。発泡スチロールに和紙を貼って着彩したというザクザクしたボリュームが、フィクションと現実の境界を絶妙に埋める。今回イチオシ。

Posted by mizdesign at 2009年04月04日 23:38
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東京国際フォーラム(千代田区丸の内3-5-1)/東京ビルTOKIA(千代田区丸の内2-7-3) 「アートフェア東京2009」 4/3-5 東京国際フォーラ... [続きを読む]

Tracked on 2009年04月05日 20:36
コメント

ミズさんこんばんは。TBありがとうございました。印象に残った作品がいくつか重なりましたね。

>本当に自作のミニチュアを写真

前は外に見える風景もフェイクだったのですが、最新作から実景を取り込むようになりました。独特の揺らぎが心地よいですよね。

>大畑伸太郎さんの平面+立体

見事なシチュエーションですよね。YUKARIの個展は本当に体がしびれるくらい良かったです!

Posted by はろるど at 2009年04月05日 20:36

はろるど様>
大畑さんは本当に驚きでした。
あの違和感のない存在はすごいですね。
個展を見逃したのは残念無念、次回を首を長くして待ちます。

Posted by mizdesign at 2009年04月06日 08:22
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