2009年01月16日

●琳派展XI 花の協奏曲@細見美術館

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 青春18切符で行く冬の名古屋・京都の旅 その6。
 宿は蹴上近くにとりました。昨日までのハードスケジュールから一転して、まったりと迎える朝。散策路には、紅葉を敷き詰めた手水鉢、映り込む空。

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 客室からは京都市街が望めます。中ほどの緑地が岡崎公園。平安神宮の赤い鳥居、左手に京都国立近代美術館、右手に京都市美術館。その向こうの緑地が京都御所。

 ゆっくりと朝ごはんを食べて、チェックアウト。歩いて岡崎公園へ。鳥居周辺には大量の消防車が集まり、空にはヘリの爆音が響いてビックリ。京都市消防出初式だそうです。午後からは全国都道府県対抗女子駅伝が開催されるので、その交通規制もあり、なんとも慌しい。身動きできないほどの人出をかきわけて、京都市美術館、京都市美術館別館を経て細見美術館へ。「琳派展XI 花の協奏曲」を観ました。

 冒頭に伊年印「四季草花図屏風」が登場して期待感を高めます。王朝文化への憧れを叶える俵屋の意匠は素晴らしい!その後酒井抱一、鈴木其一も登場しますが、去年の東博「大琳派展」、MOA「所蔵琳派展」と比べると精彩を欠くように思えます。むしろ本阿弥光甫「梅に鶯図」のニョロリと縦長に伸びる枝、中村芳中「白梅小禽図屏風」のお絵かきのような小鳥といった、少しヘタウマ要素が入った作品が目に付きます。世の中傑作だけが存在するわけがなく、その真似、似ても似つかないけれど愛に溢れる作品等が大量に流通してこそ、幅広い愛好層の需要に答えるわけだよなあと、妙に納得。酒井道一、鈴木守一といった名前からして、その念が感じられます。琳派の裾野の広さを感じる展示でした。

Posted by mizdesign at 2009年01月16日 23:37
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