2009年01月07日
●飛鳥の天人TNM&TOPPANミュージアムシアター
TNM&TOPPANミュージアムシアターで公開中の「法隆寺献納宝物 国宝 金銅灌頂幡 飛鳥の天人」を観ました。
今回のナビゲーターはこうのさん。「国宝 聖徳太子絵殿」、「マヤ文明 コパン遺跡」と同じ方でした。
映像は法隆寺西院伽藍から始まります。アングルがヌルヌルと移動するので、かろうじてCGと分かります。飛鳥時代の遺物にして、金工史上最高傑作といわれる灌頂幡の世界へ。精緻に再現された灌頂幡を映しながら、まずは外側の天蓋、蛇舌、垂飾を説明。説明が済むとその部分は消して、内側に吊られた大幡、小幡へ。CGならではの分かりやすさ。幡に刻まれた三尊像、飛天、雲の細工がじっくりと堪能できます。
その成立には特別な願いが込められているのでは?仏教普及を願い精力的に活動した聖徳太子一族。その多くが自害したといわれる法隆寺炎上。法隆寺再建の際に奉納されたと考えられる灌頂幡には、聖徳太子の娘である片岡御祖命(かたおかのみおやのみこと)の、「「私が仏教を伝えていきます」という願いが込められているのは?」。
映像は法隆寺西院に戻り、金色に輝く灌頂幡が金堂前に奉納されます。史実を踏まえつつロマンティックな話でした。映像的には、ディテールの再現度が凄かった反面、画面変化が乏しくやや退屈。データ量の兼ね合いでしょうか。
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ナビゲーターのみなさんもブログの記事を参照しているとのことでした。しかしコンテンツが問題で、今回のものはちょっと軽かったですね。
とら様>
こんばんは。
無料でこれだけの内容の映像を見せてもらえるのは、ありがたい限りです。制作費も相当かかりそうですね。
その一方で、コンテンツやナビゲーションに改良の余地がまだまだあるのも事実です。上映中に見回すと、かなりの数の方が夢の世界へ引き込まれていました。