2009年01月05日
●レオナール・フジタ展@上野の森美術館
上野の森美術館で開催中の「没後40年 レオナール・フジタ展」を観ました。
第1章 スタイルの確立 「素晴らしき乳白色の地」の誕生。「断崖の若いカップル」、「家族」。モディリアーニの影響を感じさせる人物画。「風景」。たらし込みのような描画。そして「素晴らしき乳白色の地」へ。細い輪郭線、乳白地、淡い影。「アトリエでの自画像」。面相筆を持ち、猫が居る、藤田をイメージづける構図。
第2章 群像表現への挑戦 幻の大作とその周辺。群像表現に挑む大作「ライオンのいる構図」、「犬のいる構図」、「争闘I」、「争闘II」。本展のハイライト。「猫」。前脚を広げて蟹を威嚇する猫、魚に跳びかかる猫。輪郭のない白黒表現が水墨画のよう。
第3章 ラ・メゾン=アトリエ・フジタ エソンヌでの晩年。再現アトリエと自作の木箱等。えっ、もう晩年?とちょっと戸惑った。
第4章 シャペル・フジタ キリスト教への改宗と宗教画。フジタが心血を注いだ「平和の聖母礼拝堂」の映像が良かった。群像画の修復過程を辿る映像も良かった。
2005年に東京国立近代美術館で開催された「藤田嗣治展」と並ぶ回顧展を観るつもりで出かけたので、少々戸惑いました。本展は大きく分けて、大作4点への道のりを辿る前半と、晩年を紹介する後半の2部構成です。4枚の大作が観られる、またとない機会です。(近美感想その1、その2)
日本橋から移動して、「過門香」上野バンブーガーデン店でお昼。フジタ展の後、東博へ。
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? 「レオナール・フジタ展」 from 弐代目・青い日記帳
上野の森美術館で11月15日より開催される
没後40年「レオナール・フジタ展」のプレスプレビューにお邪魔して来ました。
公式サイト
前置き必要... [続きを読む]
Tak様>
こんにちは。
回顧展は近美で観たので、今回の焦点の絞り方は正しいと思います。
今回の大作はあまり好きではないので、できれば絵画作品の代表作ももう少し観たかったです。