2008年12月25日

●ネオ・トロピカリア@東京都現代美術館

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 東京都現代美術館で開催中の「ネオトロピカリア:ブラジルの創造力」を観ました。ロビーガラス面に大きく描かれたベアトリス・ミリャーゼスの明るく力強い色彩パターンが期待を高めます。

 展示は3Fから始まります。リジア・パペ「Tteia1,C」。闇に浮かぶ金糸のワイヤーフレームは、歩くほどにその姿を変容させて見飽きません。触れると切れそうな繊細さが、こんなに近いのに触れられない距離感を作り出しています。

 2Fに降りてイザベラ・カペト「ルチャ・ブレア」。大きな布の全面を覆い尽くす装飾パターンの濃密な世界。曼荼羅みたい。左右に置かれた同作家による観覧車やメリーゴーランドの模型とのギャップもすごい。

 1Fに降りてアナ・マリア・タヴァレス「通風孔(ピラネージに)」。幻想建築版画家に捧げる、現代建築ボキャブラリーで構成された映像作品。グレーチング踏板の螺旋階段を中心にガラス、水面等が展開する映像は、水平と垂直の二面映写で有無を言わせずその世界に引き込みます。ルイ・オオタケ「進行中」。サンパウロ最大のスラム街「エリオポリス」で展開される、住居外観をカラフルに塗り替えていくプロジェクト。住民の意見を聞き、彼らの意欲を引き出して進行していくプロセスが素晴らしい。色彩を生きる活力に変えていく、実効力のあるアート。そして現在も進行中。オスジェメオスのペインティング作品。ポップな色彩と影のある人物。2つの異なるイメージが重なる。アシェーム・ヴィヴィッド・アストロ・フォーカスによるミックスメディア作品。クッションに身を沈め、ヘッドフォンから音楽を聞きながら壁面ドローイングを眺める。ちょっと指向性が強すぎる(低い位置で前を向かないと聞こえない)気がするけれども、ワイアレスな自由さが楽しい。

 B2Fに降りて、エルンスト・ネトのインスタレーション。金沢や豊田で体験した作品に比べると、膜に包まれる柔らかな感じが弱め。

 見応えある展示でしたが、どうも空間との相性が悪いと感じました。

 レストラン・MOTで腹ごしらえ。デザート4点盛り+コーヒーで1,000円ちょっと。とても美味しかったです。
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Posted by mizdesign at 2008年12月25日 07:19
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東京都現代美術館で開催中の 「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展のプレスプレビューにお邪魔して来ました。ネオ・トロピカリア展 公式サイト ... [続きを読む]

Tracked on 2008年12月25日 23:40
コメント

こんばんは。

確かにネトの作品は
フランス会場と比べてしまうと
相性悪そうですね。

パペは素直に感動しました!

Posted by Tak at 2008年12月25日 23:43

Tak様>
こんばんは。
パペはホントに良かったですね。
ゾクゾクしました。
ネトは他会場のときほど感動しない。。。
やはり美術館としては、この建物は問題があると思います。

Posted by mizdesign at 2008年12月27日 00:26
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