2008年12月17日

●所蔵琳派展@MOA美術館

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 MOA美術館で開催中の「所蔵琳派展 -装飾美の世界-」を観ました。先日の東博「大琳派展」不出展の大物、尾形光琳「紅白梅図屏風」は残念ながら今回も不出展。それでも琳派イヤーの掉尾を飾る展示として見逃せません。館内に作品リストが準備されていないので、事前にWEBページの作品リストをプリントアウトすることをお勧めします。

 入ってすぐに伝本阿弥光悦「樵夫蒔絵硯箱」。オニギリ山のような見事な盛り上がりと、黒漆と金蒔絵の大胆な面構成、そして大きく描かれた樵夫。尾形光琳「佐野渡図」。着物の細やかな金模様が美しい。俵屋宗達「龍虎図」。つぶらな瞳の虎は、「朝鮮王朝の絵画と日本」で観た許士寅「虎図」との共通点が感じられます。同展で観た宗達「犬図」と李厳「花下遊狗図」の関連性といい、宗達は朝鮮絵画を研究したのでは?と気になります。尾形光琳「虎図屏風」。ドラえもんのような虎が可愛い。酒井抱一「雪月花図」。松に積もった雪がサラーッと流れ落ちる描写が秀逸。真ん中の月だけを描く構図も大胆。その隣に「藤蓮楓図」。縦長画面を活かした藤の蔓、長い幹に紅葉が美しい。抱一の掛軸三幅揃が二点並ぶここが、マイベスト。

 大琳派展に比べると小粒ながら、琳派の名品をこれだけ揃えるところは流石。

Posted by mizdesign at 2008年12月17日 23:28
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Tracked on 2008年12月18日 22:29

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Tracked on 2008年12月26日 21:15
コメント

こんばんは。

>大琳派展に比べると小粒ながら、琳派の名品をこれだけ揃えるところは流石。

全て所蔵品で構成されていることからして見事ですよね。まとまって公開される機会もそうなさそうなので、思う存分楽しんできました。

二月、何とか紅白梅図を見るために熱海へ再チャレンジといきたいです。

Posted by はろるど at 2008年12月26日 21:19

はろるど様>
こんばんは。
内容は文句なしですが、作品リストの準備がないのが予想外でした。

紅白梅図屏風と梅園を組み合わせると、熱海観光が楽しくなりそうですね。

Posted by mizdesign at 2008年12月27日 00:42
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