2008年11月07日
●三沢厚彦 アニマルズ'08 in YOKOHAMA
横浜そごう美術館で開催中の「三沢厚彦 アニマルズ '08 in YOKOHAMA」を観ました。平日も夜8時まで開いているのが嬉しい。
会場に入ると大小様々な白い小屋が3棟。それぞれの中に白熊がいます。窓から眺め、ドアから入り古材のフローリングを歩いて御対面。振り返ると壁にヤモリがいてクスリ。奈良美智+grafっぽいなと思ったら、以前の展示で彼らの協力を仰いだそうです。
壁にとまるコウモリを眺めながら進むと、犬猫大行進が!全部で数十頭くらい?一頭一頭違っているのに、猫はみんな尻尾をピンと水平に張っています。なんでだろう。
茅ヶ崎のアトリエの再現スペース。ベニヤの棚、中央の制作机、彫刻中の素材。クスのムク材を削っていくと、もっと○○にといった声が聞こえてくるそうです。会期中に作家がここで制作することもあるらしい。会場内に貼ってある「作品に触らないでね」の手書きポスターはここで生まれたのかも。
壁にはドローイング。動物園で観察するわけでなく、ドローイングを描いて作りたいもののイメージを固めるそうです。
少し広い空間に百獣がウロウロ。彫刻の周りだけビニルテープを貼って、触らないでねとメッセージ。作品との距離がものすごく近いです。上を向く異様な目つきにも慣れてきて、三沢さんが作り出すアニマルズの世界に迷い込んでいきます。ポスターになっているライオンの、タテガミから顔がドンと突き出すボリュームが、なぜか心にピッタリとくる。お尻の尻尾もキュート。トラもいれば象もいる。キリンは天井に頭をぶつけんばかりに背が高い。彼らと視線を交わしつつ、木彫りの心地良いリズムに漂っていると、心がフワフワと温かくなってきます。
白熊の子供の少し体を傾けた仕草に、こちらも一緒になって体を傾け、最後はワニ!長ーい体を四本の足で浮かせている緊張感と、ゴム人形を巨大化したような造形のギャップ、口の中まで作る細かさ。
出口前には、子供キリンが撮影用に待ってくれています。その配慮も優しい。
ポスタービジュアルは目がクリリッとしたライオン。木彫りの動物たちが百貨店の無味乾燥な空間に置いてあるのかな?と思ったら全然違いました。会場を跳梁跋扈するアニマルズたちにメロメロです。
売店で絵はがきを見ていたら、係員に軽く挨拶して出口から入っていく人が。作家さんだったんだろうか。
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初めまして・・
この人の展覧会の感想あまりみないので、はろるどさんのところで見つけ、嬉しくなりやって来ました
会場のアトリエで制作するところ、みたかったです
こんばんは。横浜そごうは本当に久々でしたが、まさかあれほど楽しめる内容だとは思いませんでした。見せ方もデパート内としては最良でしたね。撮影用キリンも嬉しかったです。
ちょうど私が行った時はワークショップが終わったすぐ後のようでした。
大勢の方がいらしていたのだそうです。人気です。
えみ丸様>
初めまして。
デパートの展示スペースだしとあまり期待せずに行ったら、ビックリしました。
本当に楽しい展示でした。
作家さんはけっこう頻繁に展示会場に来られているっぽかったです。
はろるど様>
こんばんは。
こんなに楽しい展示も珍しいのでは?と思うほどに楽しかったです。
ワークショップ行きたかったです。