2007年12月18日
●山口晃トークライブ「年忘れ!山愚痴屋感謝祭!!」
山口晃トークライブ「年忘れ!山愚痴屋感謝祭!!」に行きました。上野の森美術館の「アートで候。会田誠 山口晃 展」、練馬区立美術館の「山口晃展 今度は武者絵だ!」と二つの展示、そしてトップランナーとの相乗効果で立錐の余地もないトークショー。さらにはNHK BS ハイビジョン特集 シリーズ天才画家の肖像「美で乱世を制した絵師 狩野永徳」で洛中洛外図屏風に飛び込んで絵画の中の案内まで。今年いろいろと楽しませていただいた山口晃さんが、ホールを借りて行う年末トークライブ。えっ、日本画家だよね!?
第一部。舞台には、白い縦長の二本の紙。筆にたっぷりと墨を吸わせて、トップランナーの時のように景気づけの「えいっ」といくのか!と思ったら、出てきたのは今年のキーワード。その後もキーワードを織り込んだ駄洒落のような絵が続きます。ちょっと期待を逸らせつつ、謙虚な応対で観客を引き込み、そして笑いをとっていく進行は、山口さんの画力と人柄の成せる業。一人舞台の静けさも、いろいろとあった一年の締めに相応しく思えます。さりげなく、コンセプトを説明するという課題に対して、絵で全てを描くので説明する必要が理解できなかったというエピソードをはさんだりして途中でピリッと一味はさみます。マイヒットは栗スピー栗ームッ!でした。
第二部は、山口流絵画論10分コース年末バージョン。地続きの先に目標を据えたかったという一節が心に残りました。
第三部は、質疑。選りすぐりの9つの質問に答えて行きます。好きな日本画家を聞かれて、竹内栖鳳の上手くて何が悪いという態度、リューベンスの軽い感じの上手さ、鏑木清方の嫌味な上手さを挙げておられました。最後に来年12月に京都の大山崎山荘美術館で個展を開催する旨を発表して、締めに「新館は安藤忠雄さんの設計で、見事な自然破壊」とボソッと毒を吐いて終了。
そのあとは、会場で画集を購入された方へのサイン会。100人ほどの方が並ばれていました。うち、9割5分は女性。山口さんの人気はすごいなあと思いました。
12月も後半、街はクリスマスイルミネーション一色。中でもユニークなのが、このペンギンたち。お腹が光って楽しい。
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