2007年03月06日
●御殿飾り雛
母方の実家にあった、御殿飾り雛です。毎年大広間に飾って、その周りに親族が集まりました。15年ほど前に、わけあってうちに引き取ることになりました。その際に記念に撮った写真です。広げると6帖間が埋まるので、飾ったのはこの時のみです。
こんな大きなモノを飾って宴会が出来た京町屋の作りに感心します。特に広かったわけではなく、建具で仕切るだけのフレキシブルな間取りを上手く使っていました。その反面、プライベートな空間は全くなかったと思います。個室に馴れた今の世代には、暮らし難いことでしょう。家族構成や暮らし方の変化が感じられます。
三段飾りの上段に、御殿が乗ります。小さい頃は、この見慣れない雛人形が嫌いでした。今思うと、記憶に残る個性的な仕様ですが。
お内裏様にお雛様、三人官女に五人囃子が並ぶ御殿、その前には弓を持つ人、槍を持つ人。
雛人形というより、舞台セットのような造り。
畳に座る、お内裏様とお雛様。あまりそれっぽくありません。
Posted by mizdesign at 2007年03月06日 01:07
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mizdesign.com/mt/mt-tb.cgi/416
コメント
すごいですね〜。
こういうのはじめて見ました。
貴重なものを拝見させていただきました。
Posted by tsukinoha at 2007年03月06日 16:28
tsukinoha様>
こんばんは。
僕も最近「御殿飾り雛」という呼び名を知りました。関西では御殿飾り、関東では段飾りが流行ったそうですが。。。
お雛様の冠が不思議な形をしていたり、お内裏様が矢筒を背負っていたりで、なんとも変わった作りに思えます。
Posted by mizdesign at 2007年03月08日 02:35
コメントしてください