2006年10月29日

●手賀沼エコマラソン完走!

 今日は手賀沼エコマラソン(ハーフマラソン)当日です。昨夜から降り続いた雨も朝には上がり、曇天の走りやすいコンディション。会場の柏ふるさと公園は、詰め掛けた8,000人を越すランナーの熱気で明らかに2-3度暖かいです。おかげでスタートまでの待ち時間中に体を冷やす心配も特になし。ゼッケン番号順のスタートなので、私の前には8,000人近いランナー(男子6,500、女子1,500)が並ぶ勘定です。号砲と共に花火が上がり、歓声を上げるも列は動かず、のんびりとスタート。

 手賀大橋までの5kmはアップのつもりでペース抑え目に。前行く人の色とりどりのTシャツを見たり、景色を見たり。途中で吹奏楽部の演奏があったり、沿道の声援があったりでなかなか楽しいです。橋を渡ってから関門までの6.7kmは手賀沼緑道を走ります。後半のスタミナに不安があるので、ここもペース抑え目。手賀沼と旧沼南町の眺めを楽しみます。円筒状の魚網(?)が設置してあるあたりが風情があってなかなか。手賀沼ならではの楽しみ。給水所でポカリを2-3口飲んでみる。良い具合に気持ちが切り替わる。ここらへんがマラソンならではの楽しみ?

 11.7km関門の電光掲示板で1時間17分と表示されていて、ちょっと焦ります。スタート時の時差があるとしても目標の2時間にちょっと届かない?ここから後半戦。ピッチを少し上げてみます。コースが登り坂になり周囲を眺める余裕がなくなって、マラソンらしくなってきます。15.3km地点の電光掲示板で1時間35分。ちょっとは早くなったか?先月の試走ではここで歩いたので、ここからが本番。手賀大橋を再度渡ったあたりで、吹奏楽部(?)の学生の声援があり、おじさんたち嬉しそう。18.5kmの給水所を過ぎていよいよ終盤。ピッチを上げたいけれども、足が上がらず。体は正直。そのままゴール。掲示板の表示は2時間8分と少しでした。スタートの時差を踏まえると2時間前後だと思います。ほぼ目標通りのペース配分と結果。お疲れ様でした!

 大人の運動会みたいな大会でした。事故等なく完走できて良かったです。欲を言えば、タイム的にはもう少し早いほうが良いなあ。来年は東京マラソン(抽選率3倍?)を目指してみよう。

 マラソン前の会場。ランナーの熱気でハイテンションな空間。気分は大運動会。
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 マラソン後の会場。身近に水辺のある良い場所です。
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2006年10月28日

●Halloween 1994

 このブログの親ページに当たる「Art of Spacial Experience」というページは、元々は写真を整理しようと作り始めました。Photoページはその名残です。ブログを機に写真整理を再開したので、近々リニューアルを考えています。少しづつ作業できるのがブログの便利なところ。

 10月31日はHalloweenの日。ちょうど12年前、2年間住んだBrooklynを離れる前日に、ルームメイトに誘われてハロウィーン・パレードに出かけました。真っ暗な通りを、派手な仮装混じりの見物客の行列がゾロゾロと続きます。イベントに出かけて、カフェで話し込むのが楽しかったです。今見るとかなり怖い。

 見物客の行列。コートが必要な寒さだったはず。。。
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 親子で仮装。派手派手。
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 窓のカーテンもハロウィーン仕様。
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2006年10月25日

●4日前

 ハーフマラソンまであと4日。2日ぶりに広がった青空の下、ランニングすると気持ち良いです。ふと思い立ってエントリーして早3ヵ月ほど。ちょっと調子に乗ると足首や腰が痛くなる我が身に驚いたり失望したり慣れたり。ピッチは小さめに腕の振りは大きめに、体が温まるまでペースは抑え気味に、後半もペースを落とさず走れると気持ち良いこの頃。週末は晴れると良いなあ。
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2006年10月20日

●フライ・オットー 建築を語る

 昨日鹿島KIビルで開催された講演会「フライ・オットー 建築を語る」を聞きました。高松宮殿下記念世界文化賞の2006年建築部門を受賞されたドイツの建築家「フライ・オットー」さんと、紙の建築等で有名な建築家「坂茂」さん、構造家であり東大教授でもある「川口健一」さんの三者による鼎談形式の受賞記念講演会です。

 話はオットーさんの協働者として大切な2人、テッド・ハッブル(ホッパー?)さんとそのアシスタントを務めたピーター・ライスさんの名前を挙げるところから始まります。そして丹下健三さんとの出会いとクウェート・スポーツ・シティコンペでの協働作業の紹介へと続きます。ゆっくりと、そして尽きぬ泉のように話し続けるオットーさんと、興味深い点を指摘し掘り下げを図る坂さん、ポイントを踏まえつつ適度に話を切り上げて次のテーマへと誘導する川口さんという感じで進行していきます。シュトゥットガルト大学軽量構造研究所の紹介では、科学と生物の二方向の研究アプローチのユニークさを紹介し、さらに構造形式を検討する上での模型の重要性を説きます。そして坂さんと協働されたハノーヴァ万博日本館の紹介。紙管による折れ曲がり屋根の困難を、オットーさんの発案によるユニークな接合パーツの考案で克服するエピソードが披露されます。最後に最新作としてコンクリートシェル構造の大屋根と、二週間前に行ったばかりという地下空間に関する実験を紹介して終了です。オットーさんの深い哲学と想像力に触れる、2時間オーバーの熱演でした。

 丹下さんとのエピソードのところで代々木体育館(国立屋内総合競技場)が映っていたのですが、私が建築学科に入学して最初にスケッチしたことを覚えています。当時既に近代建築の名作と紹介されていましたが、その計画時から現役の方が今も第一線で活躍されていることはすごいことです。坂さんを始めとする様々な方とのコラボレーションを通して、時代のエッセンスを吸収し続けているところに秘訣があるのではないでしょうか。人とのつながりのエピソードに重きを置く構成から、そんなことを思いました。
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2006年10月02日

●「グリーンチェーン推進ネットワーク」設立記念シンポジウム

 グリーンチェーン推進ネットワークの設立記念シンポジウムに参加しました。
 流山市では、「流山グリーンチェーン戦略」という考えに基づいた街づくりが始まっています。緑の効果を指標化し市が認定することで、自然を取り入れた住宅作りを推進し、ひいては街全体の環境価値を高めようという試みです。詳しくはこちらをご覧下さい。

 その取組みを広く普及させようというのが、「グリーンチェーン推進ネットワーク」です。産官学民の連携を謳い、各分野から専門家の方が参加されています。このネットワークの特徴は、理想としての緑の街づくりと、実益としての開発・建設事業の双方に視点を持ちつつ、接点を探るところにあると思います。

 コーディネーターの甲斐徹郎さんは複雑系に例えて緑ある住宅が快適な街を作ると解説され、その実例として自宅を映して外気30度でもクーラー不要のお得さをアピールされます。
 首都大学東京教授三上岳彦さんは様々なデータ、図表を駆使して新宿御苑のクールアイランド効果を解説され、学問的なアプローチを示されます。
 流山市長井崎義治さんは具体策として、金利優遇といったインセンティブの活用による事業者への協力要請や、認定物件の好調な売れ行きをアピールしつつ、実績を積み重ねることの重要性を述べられます。
 明海大学教授齊藤広子さんは徹底したフィールドワークから不動産価値の高い物件について調べられ、緑の住環境が不動産価値を高めると述べられます。
 有限会社アーバンセクション代表取締役二瓶正史さんはこれまでの設計経験から、緑の街づくりが贅沢なものではなく設計の工夫の積み重ねであることを解説されます。

 「今まさに進行しつつある動き」ならではの熱気に溢れたシンポジウムでした。
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2006年10月01日

●佐竹本三十六歌仙絵巻断簡(小野小町)

 あちらこちらで評判の、「佐竹本三十六歌仙絵巻断簡」の小野小町を鑑賞しました。その流麗な後ろ姿は百人一首等であまりに有名、その名は美人の代名詞として定着しています。文字通り、絶世の美女です。その最古にして最高の優品がさりげなく展示される東博もすごいところです。
 実物を観ると、その水のように流れる黒髪と、横に流れる六層の衣装に目が行きます。現実にそんなに長い黒髪を手入れできるものか、そんなに重い衣装を着て動き回れるものか。現実に理想を重ねて描かれたであろうそのシルエットは、とても美しいです。髪の流れるような曲線と、衣装の直線で鋭角的な描写の対比、数メートルの及ぶ衣装の大胆なデフォルメ表現はとても現代的。鎌倉時代に描かれた平安美人と現代の接点が伺える、魅力的な一時でした。

 傍らには江戸時代の模本も展示され、絵巻物としての連続性と余白の美しさも味わえるよう配慮されています。原本では剥落している衣装の模様や色彩も鮮やかで、こちらも見応えあります。
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