2006年09月05日
●ピカソとモディリアーニの時代
都内で時間が空いたので、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「ピカソとモディリアーニの時代」展を鑑賞しました。対象を解体、再構築しつつも、画面からはメルヘンチックな味わいが感じられる不思議な時代です。
展示はブラックから始まります。幾何学形態に還元、再構築された画面が、美味しそうな梨に見えてきます。さらに断片化し切り刻まれた光のプリズムのような画面が続きます。ピカソ、レジェと続いてモディリアーニの部屋へ。この部屋は良いです。今回の展示の顔である「母と子」を中心に、赤と青の競演を背景の青ストライプが引き立てます。中央のソファに腰掛けて部屋を見回すと、満たされた気分になります。次の部屋に進むと、ミロとクレーの不思議な世界に幻惑され、カンディンスキー「コンポジション」のルールあるメルヘンに目が釘付けになります。最後に第二次大戦後の絵画が並んで終了です。近代絵画を散歩するように観て廻れる、バラエティ豊かな展示だと思います。
美術館、書店、レストランに囲まれた密度の高い中庭。実に9年ぶりに来ました。
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いや~、お待たせしましたって言う相手がいなくなるくらい、久しぶりの更新です。(^ [続きを読む]
>近代絵画を散歩するように観て廻れる、バラエティ豊かな展示
「近代絵画散歩」・・・これは同感!でも完全に一本取られました。(美術散歩 管理人)
TBやってみます。
とら様>
こんにちは。
コメントとTBありがとうございます。
小さなMoMAのようで、歩いて楽しい展示でした。
あの場所のコンパクトさと密度の高さにもあっていたと思います。
こんばんは。
>ブラックから始まります
ブラックは侮れませんよね。
西洋美術館の常設にある作品が一番好きです。
タイトルは…。忘れてしまいましたが…。
>実に9年ぶりに来ました
9年ぶりでしたか!
私はここへはホールの方が馴染みです。
美術館は少々窮屈ですよね…。