2006年05月13日
●「藤田嗣治展」 夜間鑑賞
昨日は午後から役所と現場に行って、終わったのは夕方遅くでした。夜間鑑賞にピッタリの時間だったので、再度「藤田嗣治展」を観に行きました。構成は一本芯が通っていて、作品はバラエティに富んでいる展示が好きなので、その点でこの展示はとても魅力的です。
構成は前回踏まえたので、今回は好きな作品探しをしました。
一番は「猫」。躍動感ある多数の猫を奥行きのない平面に貼り込んだような不思議な構成、その中で顔の周りだけ面相筆で描き込んでディテールを浮き上がらせてマクロ撮影のような効果を生む技法。見飽きない面白さがあります。
二番は1936年の「自画像」。「まあ、ゆっくりしていきなよ」とでもいうように、懐に猫を抱いて寛いだ藤田が迎えてくれるようです。日本情緒で埋め尽くされた画面も和みます。
三番は「動物宴」。猫、犬、狼、猿、鶏。擬人化された動物たちのパーティー風景は分け分かりませんが、賑やかでコミカルな楽しさに溢れています。これまで主役だった裸婦は壁のデッサンに追いやられ、遂に動物たちの時代が到来です。
四番は「カフェにて」。落ち着きのある色彩の中に、黒い服を着た白い肌の女性。上唇を少し伸ばして口を噛むような口元、アイシャドウが綺麗な憂いを帯びた瞳。藤田の様々な特徴を集大成したような一枚。
20:10頃の様子。夜間鑑賞でも人出は変わらず。大人気です。
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うーむ。
夜も攻め入りましたか。
ぼくは、NHKの迷宮美術館を見るのが精一杯です。
佐藤K様>
帰り道ですからね(笑)。色々と大変な現場ですが、地の利はありがたく享受しています。
こんばんは。
とうとう終ってしまいましたね。
予想以上の来館者ということで大盛況だったようです。
やはり回顧展を待たれておられた方が多かったのでしょうか。
今日も前をぶらりと通ったのですが、
3時過ぎで既に70分待ちでした。
凄いです!
はろるど様>
変化に富んだ物語を観るような面白さがあって、見飽きることのない展示でした。リピーターも多かったのでしょうね。
でも70分待ちですか。もはやイベント参加ですね。鑑賞は計画的にですね。