2006年03月31日
●千鳥ヶ淵緑道 八分咲き
昨日は夕方遅くまで現場で打合せでした。帰路寄り道して、千鳥ヶ淵緑道を歩きました。ライトアップされた夜桜の眺めは、信じられないくらいに美しいです。花冷えの寒さをものともせず、人波も凄かったです。
靖国通りから千鳥ヶ淵緑道を眺めています。100mほど先の角を曲がれば緑道入口です。行列に並んでゆっくり進みながら、土手沿いの夜桜に期待が膨らみます。
緑道から対岸斜面の桜を眺めています。水面に流れ落ちる滝の如く桜が咲いています。絵から抜け出してきたような幻想的な眺めです。
見上げれば、桜の花が天井のように空に浮いています。夢か幻かと思うくらいに美しいです。
2006年03月29日
●新宿御苑 五分咲き
今日は午前役所、午後現場でした。お昼と移動時間を組み合わせて新宿御苑に寄りました。広大な敷地に多種多様な桜の数々。閉園時間が早いので夜桜は観られませんが、お酒禁止なので酒臭さがなく、日中の花見には最適のスポットです。
芝生に桜。賑やかなハレの場です。
水辺に桜。風が止む瞬間を待って、三脚の列が並んでいます。
空に桜。桜並木を見上げて歩くと、春だなと実感します。
一時間ほどの散歩でした。満開まであと数日。来週は散ってるんだろうなあ。
2006年03月27日
●マンション内覧立会記
知り合いがマンションを購入したので、その内覧会に立ち会いました。引渡し直前なので目視による仕上チェックをするだけですが、意外と工事が粗く、指摘箇所は30点を超えました。一番気になったのはLDKと和室の境目にある釘跡。フローリングが浮いたのでを釘を打って押えたのだろうという説明でしたが、とても目につく場所でそれはダメだろうというわけで、補修に乞御期待という幕引きでした。
それから二週間、補修後の状態です。フローリングを貼り替えたのでしょう、すっかり綺麗になっています。他の部位で補修が今一つなところもあるのですが、ここをきっちりやってあるのでやる気は伝わってきます。
マンションは建築であると同時に商品としての側面も大きいので、工期、費用、材料と職人の確保といった制約の中で作る側もイロイロと大変そうです。
2006年03月26日
●花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に> 第1期
「花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」が昨日から始まりました。別名「伊藤若冲 動植綵絵全幅大公開!」です。毎月内容を入れ替えて、5ヶ月かけて全30幅が公開されます。場所は宮内庁三の丸尚蔵館。大手町駅徒歩五分の立地は、利便性最高!しかも無料です。唯一の難点は、展示スペースが小さいので人出が多いと入館待ちの列が心配なことでしょうか。
展示は狩野常信の糸桜図屏風から始まります。屏風に簾を嵌め込み、その上から桜を描く仕掛けが面白いです。花見の頃は簾を上げて、その向こうに桜を眺めたのでしょうか。常信の花鳥画、数帳の花譜を経て、あっという間に若冲の動植綵絵に至ります。
一枚目「芍薬群蝶図」は蝶と花の細密で美しい描写にうっとり。二枚目「老松白鶏図」は見事なポーズ取りと羽の細部描写に、写実の奥に潜む恐ろしく個性的な世界に引きずり込まれます。三枚目「南天雄鶏図」は両足を踏ん張り雄雄しく立ち尽くすポーズと見開く眼、南天の赤と鶏の黒のコントラストの格好よさに嵌ります。頭の片隅で「これってグロテスクと言うのでは?」という声が「カッコイイー!!!」という大歓声にかき消される感じです。四枚目「雪中錦鶏図」は一転して雪の中にたたずむ静的な格好良さ。五枚目「牡丹小禽図」は花で画面を埋め尽くす面構成の美しさ。六枚目「芦雁図」は滑空から降下へと移らんとする瞬間の描写。息を呑むほどに凝縮された六様の世界はまさに圧巻です。
大手門前の枝垂桜もそろそろ満開です。
2006年03月24日
●上野の早春賦
「上野の早春賦」という小冊子が上野の観光案内所等で無料配布されています。「東京のオペラの森2006」というイベントの開催記念号で、半分はそのイベント関連記事、残り半分は上野の観光案内が載っています。全編オールカラーの魅力的な記事で埋め尽くされた内容は必見です。中でも「のだめカンタービレ 番外編」が面白いです。見開き2ページの中で、原作と同じノリの登場人物たちが持ち前のパワーでオペラを身近に感じさせてくれます。情報発信は工夫次第でいくらでも魅力的になるという好例だと思います。
上野の早春賦と東京国立博物館の年間パスポートです。上野マニア度が高まってきました。
上野公園入口の大寒桜は満開を過ぎて散り始めています。あと一週間くらいで桜の季節到来です。
2006年03月22日
●天寿国繍帳と聖徳太子像
昨日は上野に出かけて、天寿国繍帳を観てきました。飛鳥時代の絵画を伝えるものとして教科書等ではおなじみですが、実物を見る機会はめったにありません。所蔵元で非公開のものが上野で見られるなんて、首都圏在住の恩恵ですね。
展示はおなじみ法隆寺宝物館。本当に端正で気持ちの良い場所だと思います。展示の見易さも素晴らしいです。天寿国繍帳は明るめの照明の元、ガラスケース内に平置きで展示されています。鑑賞者は体を乗り出すようにして細部を覗き込み、飛鳥時代に想いを馳せます。その際に、どうしても足でケース下部を蹴ってしまうので、静かな室内にゴンゴンと音が響いています。ケース下部には緩衝材が貼ってあり破損の心配はなさそうですが、音も吸収できると良かった。同時展示の聖徳太子像、聖徳太子絵伝と合わせて、古代史好きにはたまらない内容だと思います。平成館が展示替中のためか、とても空いていました。
霧の中の法隆寺五重塔。「鎮魂の寺」といわれて信じてしまいそうな雰囲気です。日付は1989年12月23日です。
2006年03月19日
●新訳 Zガンダム
先日、「新訳 Zガンダム完結編」を観ました。ベースになっているTVシリーズが放送されたのは1985-86年。前作の映画版以来のガンダムファンなので、当時はワクワクしながらテレビを見ました。が、鬱屈したままの主人公と、今一つパッとしない赤い彗星。そして全編を流れる重苦しい雰囲気と悲劇的な結末に期待は満たされることなく終わり、その後見返すこともありませんでした。
「劇場版 Zガンダム」が発表されたときに「健やかになった主人公」というフレーズがあって、とても興味を惹かれました。TVの再編集をなんでそんなに観たいと思うのか不思議でしたが、心にずっとひっかかっていたのでしょう。映画は、敵味方がめまぐるしく入れ替わり、会談をしてはモビルスーツに乗って戦闘を繰り返して話が進み、TVとは異なる結末で幕を閉じます。早回しのような構成はファン限定という気がしますが、想像以上に満足のいく内容で驚きました。「新訳」はきっちりと面白いです。新作映像の魅力もあるとはいえ、根底は富野監督の構成力なのでしょう。すごいものです。ガンダム人気の息の長さも。
ラストシーンに挿入された台詞から、「逆襲のシャア」との間にまだ語られていないエピソードがあることが仄めかされます。「めぐりあい宇宙」に挿入された角付ヘルメットのシルエットと同じ手ですが、映画がヒットして新作が製作されることを期待してしまいます。
2006年03月16日
●桜咲き初め in 上野
上野公園を通りかかったら、もう桜が咲いていました。このペースだと3月のうちに満開を迎えそうです。もうしばらく忙しい時期が続くのでちょっと待ってくれー、と思いつつも心がしばし春モードになります。少し微熱を帯びて浮かれる感じが楽しいです。
2006年03月15日
●秋葉原クロスフィールド
つくばエクスプレスの起点、秋葉原の再開発エリア、「秋葉原クロスフィールド」が先日グランドオープンしました。帰り道にちょうど通りかかったので、少し歩いてみました。外観は随分前から見えていたので目新しいところはなく、ガラスの箱を積んだ感じです。空に聳えるタワーと大きく横たわる低層部のボリュームは、さすが東京都山手線圏内。同じTX沿線でも、守谷や柏の葉とは全く次元が違います。しかしIT拠点という位置付けゆえか無機的に感じられて、賑わいの場としては今のところ微妙。これからの仕掛けに期待です。
クロスフィールドの歩行者デッキから既存の街を眺めたところです。液晶スクリーンが仕込まれ、映像が流れる柱と天井、段状のウッドデッキ。その向こうに派手な色使いの看板と建設中のビル。雑然さとガラスの箱がせめぎあうパッチワークのような構成が良く分かります。
2006年03月13日
●守谷と柏の葉
昨日、守谷に行く用事があったので、久々につくばエクスプレスに乗りました。前回乗ったのは半年前。沿線の様子はどう変わったでしょうか。
守谷では、駅徒歩圏に100戸弱の低層マンションが竣工しています。写真は、マンションの手前に立って、駅側を眺めたところです。マンションと駅の間には、スーパーや600戸の高層マンションが計画されていますが、まだ工事は始まっていません。しばらくは、車が中心の郊外型ライフスタイルが続きそうです。
柏の葉キャンパスでは、ららぽーと柏の葉の建設が急ピッチで進んでいます。特徴的なコーン形状の塔も姿を現しています。この沿線でこのボリュームはとてもインパクトがあります。開業すれば、人の流れが大きく変わりそうです。
2006年03月11日
●與喜天満宮 1992
昨晩から花粉症が一気に本格化しました。目のかゆさ、鼻づまり(不意に鼻水)、喉の渇き。今年はひょっとして。。。という期待はあっさりと裏切られ、もはや年中行事の一つです。そんな行事、いつでも打ち切り大歓迎ですが!
梅というと紅梅、白梅。その印象的な場面を紹介します。花の寺として有名な奈良県の長谷寺のすぐ近くにある、與喜天満宮の参道です。光と影のコントラストの中、紅白が綺麗に浮かび上がっていました。日付は1992年2月5日です。
2006年03月08日
●湯島天神 1991
暖かくなってきました、梅真っ盛りらしいです。梅といえば天神様、都内の天神様といえば湯島天神です。今日の帰路は湯島を通るので、帰りに寄れるかな?と思ったら遅くなったので残念ながら素通りしました。代わりに写真庫からピックアップ。日付は1991年3月5日です。広くない境内にたくさんの梅の木があって、箱庭のようでした。