2005年12月03日
●考えることと進めること
設計事務所の仕事は大きく分けて、「企画提案」、「設計」、「監理」の三つに分かれます。前者は土地探しの「相談」から、法規や地盤等の計画条件の「調査」、どんな建物が可能かというラフな「提案」まで。中者は大まかな間取り、構造、内外観、素材、設備等の仕様を決めて図面化する「基本設計」と、各部詳細まで決めて図面化し、実際の工事に使う図書を作成する「実施設計」。後者は実施設計図書に基づいて見積りを依頼し、詳細に比較検討、必要に応じて内容調整した上で工事の依頼先を決める「見積調整」、工事が設計通りに行われているかを確認し、必要に応じて工務店に指示を与える「現場監理」が主な内容です。
今週から「実施設計」の図面をせっせと描いています。内容的な検討は「基本設計」の段階で行っているので、具体的な寸法、仕様を決めて図面化していく作業がメインです。昨日は区切りの良いところまで進めようと、朝から晩までかかりっきりでした。終わりが見えるところまできて、ふと「ここって細かく調整するよりも、こうすればスッキリまとまるんじゃないか?」という考えが浮かびました。ナイス!でも昨日の作業はやり直し。うーん、でも新しいアイデアの方が良い。一日かけてアイデアを練ったということで心内決着。
考えることは大切。進めることも大切。どちらも大切。この仕事をしていると、いつもついてまわる課題です。
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また、お手伝いに出ることになりました。なんとなく、季節労働者の気持ちです。出向く先は都内ですが、出稼ぎですね。
佐藤K様>
がんばってあちこち寄り道して下さい(笑)。遠征記を楽しみにしています。
早速遊びに伺いました。
ONとOFFがいいバランスで混在しているブログですね(褒めています)。
私は店舗デザインの仕事をしておりますが、基本設計で決めたプランが実施設計で変わっていく過程、多々あります。若い頃は「時間を無駄にした!」と惜しんでおりましたが、歳とともに煮詰める過程だったんだ、と思うようになりました。年齢って重ねてみるもんですね。
チルダイ様>
書き込みありがとうございます。
「煮詰める過程」という考え方は良いですね。心にゆとりができそうです。その横に、スケジュール片手に怖い顔した自分もいますけど(笑)。