2005年08月17日
●浴室タイル
建築素材の六回目です。(一回目、二回目、三回目、四回目、五回目)
最近は戸建て住宅でもユニットバスを使うことが多くなってきました。価格が抑えられてメンテナンスも容易、さらに施工も簡単です。デザイン的なバリエーションも増えてきました。でもゆったりと時間を過ごす場所を作るという点から考えると、従来の浴槽を置いてタイルを貼る方式に軍配が上がります。
タイルメーカーも、微細な気泡を封入したり、仕上面を工夫したりして足裏の感触を良くする工夫を凝らしています。また浴室床に貼れるコルクタイルもあります。
写真は白系で統一した浴室を検討したときのサンプルです。右四枚が床タイル、左二枚が洗面脱衣室の床材、床タイルの上の小さいのが浴槽材です。タイルのうち右下をのぞく三枚は、並べると微妙な違いが分かりますが、単独で見ればどれも白です。本当の白はそれほど気持ちの良い色ではないので、通常は微妙に色を付けます。足元なのでちょっと色が付いていた方が安心かもというわけで右下の薄茶色タイルも検討しています。空間のイメージから始めて、実用面も踏まえて検討をした上で最終的に決定します。洗面脱衣室は、居室のフローリングから浴室の白へとつながる空間なので、クリーム系の中間トーンにしています。
表面のアップです。少し凹凸がつけてあります。水に濡れる床なので、滑りにくさも大切な判断基準です。右の二つが浴槽サンプルですが、下の透明感のある高級品よりも、上のシンプルに白い汎用品の方が「白い空間」にマッチします。メーカーから見るとちょっと困った逆転現象です。
Posted by mizdesign at 2005年08月17日 07:49
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