2005年08月11日
●上野東宝ビル
上野駅山下口を出ると、コンクリートのフレームにガラスのスクリーンをはめ込んだモダンな建物が現れます。スクリーンの奥には屋外階段があり、道路レベルと公園レベルをダイナミックにつないでいます。周囲の建物とボリュームを揃えることでスカイラインは維持しつつ、公園への門としての性格を前面に出した明確な構成とコンクリートの外観が新しい上野を予感させます。都市機能と店舗ビルとしての要求を両立した上手い計画だと思います。名称は上野東宝ビル、別名バンブーガーデンといいます。
上野駅側の歩道から見たところです。レトロな趣のある環境に挿入されたシンプルな門。これがきっかけとなって街路空間が再生してゆくのか、異物として浮いた存在に止まるか。デザインの可能性に期待しています。
コンクリートのフレーム、ガラスのスクリーン、その奥に公園へとつながる屋外階段が延びます。都市と建築の関係性を明確に示しています。
雨上がりでしっとりと濡れた公園内の道。モダンな門を抜けると、自然な趣に溢れた空間が広がります。このギャップが上野公園の魅力でしょう。
森の中に並ぶ花園神社の鳥居です。新旧結界の共存するワンダーランド、上野公園でした。
Posted by mizdesign at 2005年08月11日 08:06
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