2005年08月10日
●金属系外装材
建築素材の四回目です。(一回目、二回目、三回目)
住宅用金属系外装材として一番有名なのはガルバリウム鋼板でしょう。アルミと亜鉛の合金で、耐久性に優れたコストパフォーマンスの高い素材です。素材自体は以前からありましたが、無塗装品をそのまま使ったデザインで飛躍的に知名度が上がりました。素材感をそのまま表す素直さが、シンプルかつ自由度の高い空間とマッチするのでしょう。
右がガルバリウム鋼板素地、左上が塗装品です。折り方に色々なパターンがありますが、最近は角波という角を出す折り方が主流でしょうか。左下はアルミパネルにフッ素塗装を施した外装材です。塗装で金属や大理石の質感を再現しており高級感がありますが、単価が高めでなかなか使う機会がありません。
クローズアップです。左側のガルバ素地材には亜鉛結晶による細かなパターンがあります。上の塗装品は断熱材が裏打ちしてあります。駐車場等であれば、柱にそのまま貼ることで施工手間を減らしかつある程度の断熱性能も期待できます。付加価値の分、価格も少し高めです。
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アルミパネルを使用するのは、意匠的見地からですか。それとも、敷地が海に近いなどの、特別な配慮からですか。
大理石の質感、とありますが、使われたのですか。どうでした?
佐藤K様>
アルミパネルは古いオフィスビルの改修を計画した際に検討した素材です。メリットは軽さ、耐久性、施工の早さ、質感です。新耐以前の建物で耐力や外装の保持力が不透明だったので、なるべく建物に負担のかけない方法を探しました。貼るだけでイメージを一新できるかもということで、大理石パターンも検討しました。残念ながら流れてしまいました。