2005年04月14日
●新緑の上野公園
出張の帰りに上野に寄って、「ベルリンの至宝展」を鑑賞しました。ギリシャ、ローマ、エジプト、メソポタミアといった古代文明を網羅し、ラファエロやボッティチェリといった中世の名品を散りばめ、モネ等の近代美術へと至るその内容は、世界史をジェットコースターに乗って体験するようで眩暈を覚えるほどでした。見ごたえあります。一週間前のピンクの屋外宴会場とは打って変わって、目に沁みるほどの新緑と建物の対比も美しいです。久々に文化拠点としての上野公園を堪能しました。
東京文化会館の打放しコンクリートを背景に、新緑が映えます。
国立西洋美術館の幾何学的なボリュームを背景に、青空に伸びる曲線が引き立ちます。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mizdesign.com/mt/mt-tb.cgi/56
上野の山は不思議なところです。そして奥が深い。寛永寺の存在意義を感じます。ここは江戸城(今は皇居)の鬼門に当たります。
鬼門の地が文教地区になっています。そして、その先に「つくば」があります。風水の専門家の方々がみると、何か理由が見出せるのでしょうか。
それとも「ゲイジツ」は「オニ」なのでしょうか。
うろ覚えですが、バウハウスがワイマールからデッサウに移転した理由って、地元で嫌われて追い出されたんだったと思います。学生が汚い格好をして品位を落とすとか製作品からの収益が期待したほど上がらないとかの理由で(公立ですし)。「ゲイジツ」には凶暴かつ毒的な面もあるのでしょうね。「浮世絵」(特に風俗画)も当時としてはかなりバイオレンスな表現だったろうし。毒(芸術)を以って毒(鬼)を制すと考えると上野の見方が増えますね。
トラックバックありがとうございます。
昔の海外美術展は有名な絵画をバーンと持ってきてお客を集める感じが主流だったように思います。最近はずっと企画内容にこだわっている感じがします。それぞれ長所短所があるのでしょうが・・・。
「ベルリン至宝展」、6月12日までですね。なんとか観に行きたいと思います。