2005年04月20日
●アクティ汐留 (モデルルーム) 2002
ちょっと番外編です。都市再生機構(旧住宅・都市整備公団)が建物の設計を建築家に依頼した(今回の例では数戸の住戸内装ですが)という点で、東雲キャナルコートの前にくる作品です。設計はシーラカンスアンドアソシエイツ、施工は竹中工務店です。六本木に建設されたモデルルームの見学会に参加した際に撮ったものなので、実際のものとは多少異なるかもしれません。日付は2002年3月8日です。通常1住戸分の平面を、上下2層つなげた上で縦に半分に割ったのがミソです。
コンセプト上、細長いボリュームの空間が連続します。住宅というよりはオシャレな美容室という感じです。
階段を上がって反対側を向くと、ガラスの洗面、浴室があります。「一人で住んで、たまに友人を呼んでパーティーをする」というライフスタイルなのでしょう。超一流企業が林立する汐留ならではのプランだと思いました。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mizdesign.com/mt/mt-tb.cgi/62
このような作品を見るたびに思うことは、この空間を見事に住みこなす人が、ぼくの知人や友人のなかにいないので、感想を聞けないことです。
パーティーもないもない日常時の、この部屋を見てみたい。たぶん、キレイにしているのだろうな。そういう美意識をもたないと住めないのでしょう。となると、子育ては?しないか。
以前にヒルサイドテラスで育った人と話したことがあるのですが、あそこのLDKはかくれんぼに最適だそうです(動線がちょっと変なのです)。別の機会に大人の人と話したときは、「ずっとホテルで暮らしている感じ(良くも悪くもです)」と聞いていたので、子供はどこでも順応しちゃうんだなと思いました。
今回の例でも、ある程度の素地がある人であれば、けっこう暮らせると思います。最近のブームに乗せられて、ショールームの中でじっとしていたら笑い話ですが。