2005年04月12日
●吉野山 1990
桜に浮かれた日々の締めとして、私が日本一の桜の名所だと思っている吉野山の写真を掲載しておきます。日付は1990年4月3日となっているので、もう15年も前の写真です。当時は景観をテーマに卒論を書きたいと思い、あちこちフィールドワークに行っていました。ひらたくいうと旅行ばかりしていたということです。
吉野山の桜は下から上に四つに分けられ、それぞれ下の千本、中の千本、上の千本、奥の千本と呼ばれています。下から順に開花してゆき、だいたい一ヶ月かけて桜が上へ上へと咲き上がります。中の千本が満開の頃が観光の最盛期で、その様は桜の花の絨毯の上を歩くようだといわれています。普通桜は見上げて楽しむわけですが、「上を歩く」と表現されるところが吉野山らしいです。
中の千本でも有数の観桜スポット、吉水神社あたりからの眺めです。一目千本と呼ばれていますが、その名のとおり斜面一面に咲く桜を見渡せます。
中の千本の遊歩道です。向かいあった斜面の中を遊歩道が通っているので、手前と奥に桜が楽しめます。どこでも花見気分が味わえます。
上の千本の七曲り坂より中の千本を見下ろした眺めです。吉野山でいちばん有名な構図でしょう。霧が立ちこめる様を見たかったので、小雨の中をウキウキしながら登りました。一枚目の写真の上部右手に桜の列が蛇行しているのが見えますが、ここはその最頂部です。見上げても良し、見下ろしても良し、斜面を歩いても良しが吉野の名所たる由縁だと思います。
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サクラの色の濃淡がいいです。ポジ・フィルムで撮られたのでしょうか。吉野は東京のサクラと掛け合わされてソメイヨシノになったと聞いたことがあります。
江戸時代までの「サクラ」、せいぜい明治初期までの「サクラ」を思い起こさないと、日本はヤバイかもしれない。
詳細は、本読人のブログ「マイ ブック」を参照してください。(しまった、HPアドレスを引っ張ってくるやり方がわからない・・・)
昼間、トラックバックのお礼を書き込んだつもりでいたのですが、アップされていないので・・・。
トラックバックありがとうございます。
とにかく、写真が見事ですね。
また、遊びにきます。
佐藤K様
フィルムはネガです。1、2枚目がフジフィルム、3枚目がコダックのエクタだったはずです。メーカーの特徴で、前者が青っぽく、後者が赤っぽいです。普段がデジカメなので、ネガでも色味豊かに見えるんでしょうか。
本読人様
トラックバックしたのにリンクを忘れていたので、4/14のエントリーで改めてリンクを張っておきました。
ちなみにこれでも中の千本で3分咲き程度です。